お酒にまつわるエトセトラ


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    お酒にまつわるエトセトラ
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これから、クリスマス、忘年会、お正月などお酒が付き物の
行事が目白押しです。
そこで今回は『お酒』に関するお話です。

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★ 知っていますか?お酒に関する法律 ★
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【アルコール健康障害対策基本法】 2014年6月施行   
  アルコールの有害な使用の低減、国によるアルコールの
  社会規制システム作りを目指す法律

【道路交通法】
「酒気帯び運転等の禁止」 違反点数もあります。
  ○酒酔い運転:5年以下の懲役又は100万円以下の罰金 
  ○酒気帯び運転:3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
 運転者以外に、酒類提供者や車両提供者、同乗者にも処罰が
 課せられるなど、飲酒運転に対する厳罰化が進んでいます。

その他にも法律はありますし、地域によってはお酒に関する条例
を定めているところもあります。興味のある方は是非、調べてみ
てください。

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★ 適度な飲酒量の目安★
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節度ある適度な飲酒量は、成人男性の場合、純アルコール換算量
が1日約20g以下とされています。
 例えば、 ビール約500ml (中瓶1本) 
      日本酒1合弱
      25度焼酎約100ml  
      ワイン約2杯
      チュウハイ約350ml
      ウィスキーダブル約1杯 などです。

女性の場合は、体格の違いから一般的に男性よりもアルコール
分解が遅くなるので、男性の半分の量が適量です。
65歳以上の方やお酒を飲んで顔が赤くなる方は、上記の量よりも
さらに控えましょう。

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★ 飲み過ぎによる健康障害 ★
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 ○急性アルコール中毒 
 ○すい臓病、糖尿病
 ○痛風 
 ○メタボリックシンドローム 
 ○肝炎、肝硬変
 ○がん(口腔、咽頭、喉頭、食道、肝臓、大腸、乳)
 ○認知症、うつ、自殺 
○アルコール依存症
その他にもアルコールは、ほぼ全ての消化管に影響するため、
様々な疾患や症状の原因になります。    

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★ お酒と上手に付き合う方法 ★
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①空きっ腹では飲まない
 空腹時にアルコールを飲むことで、血中濃度が急速に上がり、
 悪酔いや急性アルコール中毒を引き起こします。飲む前には
 軽く腹ごしらえをしましょう。出来れば揚げ物は控え、豆や
 乳製品、魚など良質のたんぱく質を含むものを選びましょう。
 特に、枝豆はアルコールの分解を促進し、肝臓の負担を軽減
 する効果がありますよ。
  
②お酒と一緒にお水を飲む
 アルコールには脱水作用と利尿作用があります。脱水予防の
 ためにお酒と同量以上のお水を飲みましょう。

③ちゃんぽんには注意
 ちゃんぽんとは、色々な種類のお酒を飲み合わせることで、
 お酒の種類が変わると目先が変わり飲み過ぎる恐れが
 あります。種類を変えるときはペースを下げましょう。

④お薬を内服中は、飲酒しない
 薬とお酒を併用することで、薬の効果を必要以上に強め、
 思わぬ副作用が現れたり、逆に薬の効果を弱めてしまうことが
 あります。場合によっては肝臓内の酵素が薬の成分を変化させ
 重篤な状態に陥ることもあります。

⑤妊娠中、授乳中はお酒を飲まない
 妊娠初期にお酒を飲むことで胎児性アルコール症候群
(低体重児・精神発達遅滞・特徴的な顔貌など)がみられる
 可能性があります。授乳中は母乳にもアルコールが入り、
 乳児の発達を妨げます。

⑥週に2日以上の休肝日
 飲酒によって肝臓を酷使すると、障害が出やすくなります。
 また、消化管の粘膜も荒れてきますので、臓器の修復のために
 休肝日を設けましょう。飲酒する日をコントロールすることで
 依存症の予防にもなります。
 
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★ 最後に・・・ ★
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 飲酒により失いがちなカリウムやビタミンが豊富に含まれて
 いる果物は、飲酒後の身体にオススメです。特に柿には、
 お酒の代謝産物であるアセトアルデヒドの分解を早める効果が
 あります。上手にお酒と付き合いながら、ルールを守って
 楽しい時間を過ごしましょう。

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