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検査結果のご説明

検査結果のご説明 | 検査結果よくある質問

検査結果のご説明

当会が以下でご報告している、検査結果に関するご説明です。

・受診者様宛の健康診断レポート
・健診ご担当者様向けの健康診断レポート控え(個人通知)
         〃      健康診断結果報告書、要管理者一覧表、受診者一覧表(ホチキス止めしてあるもの)
         〃      健康管理台帳  等

ご不明な点は、当会のお客様相談センターまでご連絡ください。

判定区分の種類
判定区分 説明
A1   異常なし
(所見なし)
今回の検査では通常と異なる所見は認められませんでした。
A2 有所見健康 治療したあとの所見や処置が不要な所見はありますが、日常生活に支障はありません。
A3 生活注意 生活習慣が主な原因と思われる軽微な所見が認められます。
今の段階で生活習慣を改善すると将来の疾病を予防することが可能です。
B1 要経過観察 服薬等の医療措置の必要はありませんが基準範囲を超えている所見が見られます。毎年必ず健康診断を受診するとともに、体調に変化がおきた場合は医療機関を受診してください。血圧B1の方には自己測定による日常管理をお勧めします。
B1-06、03等の数字記載がある場合は、それぞれ6ヶ月、3ヶ月ごとに医療機関にて経過をみておくことが必要です。
B2 経過観察中 問診から、現在、定期的に健康管理担当者または医療専門職により検査を継続中であることを示します。
G1 要再検査 基準範囲を超えるデータを認めます。一時的な変動かどうか確認するため、再検査が必要です。
G2 要精密検査 基準範囲を大きく超えるデータを認めます。治療が必要かどうか確かめるために、詳しい検査が必要です。
C1 要医療(要治療) 医師による医療措置が必要です。
C2 加療中(治療中) すでに医療機関に通院中とのことですから引き続き主治医等の指示に従ってください。
ただし、項目別にG1、G2、C1が判定された場合は、通院中ではあるがよい状態とは判断ができないため、今回の健康診断の結果を持参し、速やかに主治医に相談してください。
R1   判定不能 今回実施した検査では検体の状態が検査に適さず判定ができませんでした。
再検査しても当該検体での検査結果が得られないと予測される場合に、この判断を行います。

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肥満の指標

■BMI(Body Mass Index)
BMIとは、身長に見合った体重かどうか判定する数値です。基準は22です。


計算式
BMI(Body Mass Index)=体重(kg)÷身長²(m) 

BMI 日本肥満学会による判定 判定区分
18.5未満 やせ A2
18.5~24.9 ふつう A1
25.0~29.9 肥満1度 A3
30.0~34.9 肥満2度 A3
35.0~39.9 肥満3度 A3
40.0以上 肥満4度 A3

 

■腹囲
肥満のうちでもおなかに脂肪がたまる、内臓脂肪型肥満(内臓脂肪蓄積)が動脈硬化を進行させます。
腹囲計測は内臓脂肪型肥満をみる指標の一つとされています。(厚生労働省HPより)

性別 基準値
男性 ~84.9cm
女性 ~89.9cm

 

■その他
●肥満度
肥満度(%)とはBMI=22とした場合の身長からの割り出した体重値を標準体重(標準体重=身長(m)×身長(m)×22)とし、(体重÷標準体重-1)×100=肥満度(%)として算出しております。

●体脂肪率
体脂肪率は測定機器のデータをそのまま記載しています。

*肥満度、体脂肪率は当会の「体測」の判定には加味しておりません。

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血圧検査

血圧とは血液から血管の壁にかかる圧力のことで、普通は上腕の動脈について測定した値のことを言います。
心臓が収縮して血液を送りだしたときの圧力最大値を、最大血圧(収縮期血圧)といい、心臓が拡張して静脈側の血液を吸い込んだときの圧力最小値を、最小血圧(拡張期血圧)といいます。
(WHO(世界保健機関)/ISH(国際高血圧学会)基準により)

18歳以上の成人における血圧レベルの定義と分類
分類 収縮期血圧(mmHg)   拡張期血圧(mmHg) 判定区分
低血圧 <90 - - A2
低血圧 90~99 - - A1
至適血圧 <120 かつ <80 A1
正常血圧 <130 かつ <85 A1
正常高値血圧 130~139 または 85~89 A3
サブグループ(境界域) 140~149 または 90~94 B1
グレード1高血圧(軽症) 140~159 または 90~99 B1
グレード2高血圧(中等度) 160~179 または 100~109 G2
グレード3高血圧(重症) ≧180 または ≧110 C1
収縮期高血圧 ≧140 かつ <90 B1~C1
サブグループ(境界域) 140~149 かつ <90 B1

高血圧症の重症度は血圧の数値だけでは決まらないので、上表のような段階分けには軽症・中等症・重症というよりグレード1、2、3が適切とされています。

病院や会社の健康診断の時に白衣を着た人の前では緊張して本来のその人の血圧よりも数値が高くなる人がいます。そのような人は自宅でリラックスして測る家庭血圧が大事です。 (厚生労働省HPより)

 

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尿検査

尿検査とは、腎臓でろ過した不要なものを尿に排出しますが、本来尿中に排出されない蛋白がみつかれば腎臓の病気、糖がでれば糖尿関連の病気、ウロビリノーゲンは肝臓の病気、潜血は結石や腎炎等の病気の兆候が見られます。

項目 検査結果 判定区分 説明
尿蛋白 -~± A1 慢性腎臓病、腎炎、尿路感染症など腎臓や尿路等の病気発見の手がかりになります。
高熱が出た時の熱性蛋白尿や起立性蛋白尿、一過性の過労等で陽性となることがあります。
B1
2+~4+ G2
尿潜血 -~± A1 膀胱炎、腎臓や尿管の結石など尿の通り道に異常があると、尿の中にわずかに赤血球が混じることがあります。前立腺炎や泌尿器系の悪性腫瘍等でも陽性となることがあります。
A2
2+~4+ G2
尿糖 -~± A1 糖尿病、腎性糖尿病、甲状腺機能異常等で陽性となることがあります。
尿糖が陽性でも糖尿病とは限らず、血糖値等を加味して判定する必要があります。
+~4+ G2
尿ウロビリノーゲン 正~+ A1 急性・慢性肝炎や胆管結石など肝臓や胆のうの疾患を疑います。
診断には血液一般検査、生化学検査などが必要です。
2+~4+ G2

※判定は尿沈渣、血液検査結果等で変わることがあります。
※尿糖判定は、血糖検査を実施している方については、血糖値を加味して判定を行っています。

項目 検査結果 説明
尿

沈渣赤血球 4以下/毎視野 尿の沈殿物を顕微鏡でみる検査で、「赤血球」「白血球」「上皮細胞」「円柱細胞」「異型細胞」「結晶成分」などの成分が増加していないかを調べます。腎臓や尿路の病気だけでなく、全身の病気の手がかりを得るために行われるものです。
沈渣白血球 4以下/毎視野
沈渣扁平上皮 4以下/毎視野
沈渣硝子円柱 (-) (±)
沈渣顆粒円柱 (-)

 

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選別聴力検査

聴力検査とは、耳の「きこえ」を調べる検査です。会話法聴力検査や選別聴力検査(オージオメーター)で調べます。

■所見の表示について
選別聴力検査(オージオメーター)判定基準は左右各耳の1kHzで30dB、4kHzで40dB(雇い入れ時検査では30dB)です。
検査音が聴取可能であれば「所見なし」(結果表記は「なし」)、聴取不可能であれば「所見あり」(結果表記は「あり」)とします。(日本耳鼻咽喉科学会の基準)

判定 説明 判定区分
左右両耳の1000Hzの検査で異常がみられない
A1
左右両耳の4000Hzの検査で異常がみられない
A1
左右どちらか片方の1000Hzの検査で片方の耳のみに所見があった場合
A2
左右どちらか片方の4000Hzの検査で片方の耳のみに所見があった場合
A2
左右両耳の1000Hz検査で所見がある場合
C1
左右両耳の4000Hz検査で所見がある場合
C1
同側の耳の1000Hz・4000Hz検査で所見があった場合
C1

 

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血液・生化学検査

血液・生化学検査は、臓器などが障害を受け細胞が破壊されると、その臓器特有の物質が血液中に流れることにより、病状などがわかります。
基準範囲(値)は、健康人の95%の人が入る範囲で、年齢で異なります。しかし統計学的に20人に1人は、この範囲から外れることがあります。
健康な状態では、概ね同じような検査値になります。

項目 性別 基準値※ 説明
下限 上限
肝機能 AST
(GOT)
  0 40 心臓・肝臓・筋肉・腎臓などのさまざまな臓器に存在する酵素です。これらの臓器が障害を受けると、この酵素が血液中に放出され、濃度が高くなります。
ALT
(GPT)
  0 45 ASTと同じように身体のさまざまな臓器に存在しますが、その含有量はASTに比べると少量です。また、ALTは特に肝細胞の変性に敏感に反応しますので、ASTに比べてALTが高いときは肝障害と考えられます。
γ-GT 0 75 蛋白質を分解する酵素のひとつです。肝臓や胆道に病気があると高値を示しますが、アルコールの影響で高値になりやすく、アルコール摂取による肝機能障害の診断の指標になります。
0 45
ALP   110 360 身体のほとんどの臓器に含まれている酵素ですが、主に肝臓、胆管、骨、胎盤などに多く分布し、これらの臓器の疾患で高値を示します。
コリンエステラーゼ 235 494 肝臓、膵臓、心臓などに多く存在しますが、肝臓で合成されているため、肝機能をよく反映しています。肝臓障害や栄養障害などで低下し、ネフローゼ症候群や脂肪肝などでは高くなります。
196 452
LDH   115 245 各種臓器に広く分布し、肝臓、心臓、腎臓などの臓器のほか、筋肉や血液にも多く存在します。
これらの臓器や血液成分に障害があると高くなります。
総蛋白
(TP)
  6.7 8.3 血液中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白があり、身体の働きに重要な役割を果たします。
肝機能や腎機能の障害により、身体の代謝に異常があると、蛋白の合成や分解などが変動し、総蛋白も増減します。
アルブミン
(ALB)
  3.8 5.3 血液中に一番たくさんある蛋白で、肝臓で合成されます。肝障害や腎障害の時に低下します。
A/G比   1.20 2.00 血清中のアルブミンとグロブリンの比を調べることで、血清蛋白の異常を知ることができます。
ネフローゼ症候群や肝疾患、慢性感染症などで低くなります。
ZTT   2.0 12.0 血清中の蛋白のひとつであるγ-グロブリンを簡易に測定する方法です。肝機能検査のスクリーニングとして、他の検査と組み合わせて参考にします。
TTT   0.0 4.0 ZTTと同様、血清蛋白のひとつであるγ-グロブリンの量をみるもので、これも肝機能をみるスクリーニング検査として、他の検査と組み合わせて参考にします。脂質異常症の影響で高めになることがあります。
総ビリルビン
(T-bil)
  0.0 1.1 赤血球には寿命があり毎日少しずつ壊れていますが、その分解の際、ヘモグロビンが分解されて生じるものがビリルビンです。血中ビリルビンの値により、黄疸の程度などを含め、肝・胆道系疾患の有無やその程度を知ることができます。
肝炎 HBs抗原   (-) 肝炎を引き起こすウイルスのひとつであるB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。
B型肝炎ウイルスを保有しているキャリアの場合と、急性または活動性の肝炎の場合とがあります。
HBs抗体   (-) B型肝炎ウイルスに対する抵抗力の有無を調べます。この抗体が陽性でHBs抗原が陰性の時はB型肝炎ウイルスによる新たな感染の可能性は極めて低いです。
HCV抗体   (-) 過去または現在、C型肝炎ウイルスに感染した、あるいは感染していることを示します。C型肝炎ウイルスの検出には、遺伝子診断であるHCV-RNAで確認が行われます。
血中脂質 総コレステロール
(T-cho)
  130 219 コレステロールは血液中に含まれる脂肪分のひとつで、細胞やホルモンを作るために必要な物質です。これが高いと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などが起こり易くなります。
中性脂肪
(TG)
  35 149 高カロリー食やアルコールの過飲などで過剰に摂られたエネルギーは中性脂肪として貯蔵され、さらに増加すると皮下脂肪や肝臓に蓄えられます。これが高くなると、内臓脂肪を増やしたり脂肪肝の原因となります。
HDL-C 40 86 動脈壁に付着したコレステロールを再び血液中に洗い出す働きがあるため善玉コレステロールと呼ばれます。これが高いと動脈硬化に予防的に働き、低いと動脈壁へのコレステロール沈着は増え動脈硬化を促進させます。
40 96
LDL-C   70 119 LDL(低比重リポ蛋白)はコレステロールを末梢細胞に運搬する働きがあります。血中のLDL-Cの増加は冠動脈疾患の危険因子です。
糖代謝 血糖
(グルコース・BS)
  70 99 血液中のブドウ糖は身体の大切なエネルギー源です。インスリンの働きで、食後に血糖が上昇しても一定に保たれています。糖尿病でインスリンの作用が不足すると血糖値は上昇します。
HbA1c(N)   4.6 5.5 ブドウ糖とヘモグロビンが結合したものを、グリコヘモグロビンと言います。
このブドウ糖は赤血球の寿命である約120日は安定するため、過去4~8週間の長期間の血糖がうまく調整されているかどうかを知るために役立ちます。
尿酸 尿酸
(UA)
3.7 7.0 尿酸は身体の細胞の核にあるプリン体が壊れてできるものです。尿酸の合成や組織の破壊、腎臓での尿酸排泄の低下などで血中の尿酸濃度は高くなり、関節に沈着し痛風を、腎臓に沈着し腎障害を、慢性的に尿酸値が高いと動脈硬化を引き起こす危険性があります。
2.5 7.0
炎症系 C反応性蛋白
(CRP)
  0.00 0.30 体内に炎症(リウマチ熱、細菌感染など)があると血液中に現れる蛋白質(C反応性蛋白)の量を測定するものです。急性の炎症があると高くなります。
腎機能 尿素窒素
(BUN)
  8 22 尿素窒素は蛋白が身体の中で分解されたときにできる老廃物で、これらは腎臓から尿中に排出されます。腎臓での排泄が低下すると、血液中の尿素窒素の濃度が高くなります。
クレアチニン 0.61 1.04 クレアチニンは筋肉内にあるクレアチンの最終産物で、腎臓でろ過され、排泄されるため、尿素窒素と同様に腎機能の指標にされています。
0.47 0.79
白血球 白血球数
(WBC)
3.9 9.8 生体を細菌やウイルスから守る免疫に役立つ成分です。病原体が生体に入ると増加しますので、感染症で高くなります。骨髄の障害などでも異常値を示すことがあります。
3.5 9.1
血液一般
貧血
赤血球数
(RBC)
427 570 身体に酸素を運ぶ血球成分です。少ない場合は貧血や出血を、多い場合は多血症を疑います。
376 500
血色素量
(Hb・ヘモグロビン)
13.5 17.6 赤血球の中に含まれる酸素を運ぶ成分です。鉄分が不足したり、赤血球の中の色素を作る能力が減少した場合に低下します。
11.3 15.2
ヘマトクリット
(Ht)
39.8 51.8 血液は、固形成分の血球と液体成分の血漿に大別でき、Ht値は、血液中の血球の割合を示します。貧血があると低下し、多血症のときは増加します。
33.4 44.9
血小板数   13.0 36.9 血小板は血液細胞成分の中で大きさが最も小さく、出血がおきると血管から出血した部位に付着し止血の役目を果たします。
血小板が少ない場合は、体の中で出血していることを示すか、または血小板を作る機能が落ちている可能性があります。また、血小板は検査の際に使用する抗凝固剤として使われるEDTAで凝集してしまい、極端に数が少ない結果となる場合があり、そうした時には再検査が必要になります。
MCV 83 102 赤血球恒数:以下の3つの恒数を指します。
MCV:平均赤血球容積と呼び、赤血球一個あたりの容積(大きさ)を示します。
MCH:平均赤血球ヘモグロビン量と呼び、赤血球一個あたりに含まれるヘモグロビン量を示します。
MCHC:平均赤血球ヘモグロビン濃度と呼び、赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比を示します。
以上の3つの恒数から、貧血に関して大球性~正色素性貧血、正球性正色素性貧血、小球性正色素性貧血、などの鑑別を進める指標となります。
79 100
MCH 28.0 34.6
26.3 34.3
MCHC 31.6 36.6
30.7 36.6
膵機能 アミラーゼ   37 125 膵臓や唾液腺に含まれる消化酵素です。主にこれらの臓器の疾患で、血中や尿中にたくさん排泄され、値が高くなります。
ペプシノーゲン判定値   (-) 胃の粘膜によって作られるペプシノーゲンの血中濃度を測ることによって、胃が萎縮しているかどうかを診断します。胃がんのスクリーニング検査として指標になります。ただし、すべての胃がんを診断することはできません。

※基準値は当会指定の検査所のデータを参考に設定しているものです。

 

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腫瘍マーカー検査(血液検査)

検査項目 主な対象臓器 特性
AFP 肝臓 2センチ以下の原発性肝臓がんでは約半数が陽性となり、早期発見に有効とされ、病期の進行とともに陽性率は上昇します。
CEA 全体 CEAは日本語訳で「がん胎児性抗原」とよばれ、各種のがんの確定診断における補助的な検査です。古い歴史をもつため、本項目を提供しているドック・総合健診は多いですが、消化器系のがんだけでなく種々のがんで増量するため、臓器特異性が少ないです。炎症、糖尿病、腎不全でも増量します。
PSA 前立腺 前立腺がん、良性前立腺肥大、前立腺炎等の前立腺疾患で高値になり、早期発見に有効です。また前立腺の炎症がある場合も値が高くなり、確定診断には生検による病理学的検査が必要です。
CA125 卵巣 主に卵巣がんのマーカーであるが子宮内膜のがんや子宮けいがんや肺がん、肝がん、胆嚢がん、膵がん、など他のがんでも上昇します。良性卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮筋腫、炎症等の非がん疾患でも上昇します。妊娠早期や月経期、更年期初期に数値の上昇がみられることがあり、月経周期を鑑みて採血を行う必要があります。
CA15-3 乳房 日本では乳がん検診に広く定着している腫瘍マーカーですが、乳がんに対する特異性はそれほど高くありません。乳がん手術後の経過をみる(再発の発見や治療効果の判定)には効果的です。
エラスターゼ1 膵臓 急性膵炎、慢性膵炎、膵がんや胆道系疾患において膵臓の炎症、膵管の狭窄による膵液の血中への逸脱で高値になります。
シフラ21-1 比較的新しい腫瘍マーカーであり、全肺がんでは57.5%が陽性を示し、肺の良性疾患では15.0%と低率で、肺がんへの特異性が高く、肺がんが疑われる状況での補助診断として有用です。

 

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心電図検査

心臓は私たちの意志とは関係なく、規則的に電気的興奮がおこり、これを心臓各部に伝え、心筋の収縮を起こし、血液を全身に送っています(心臓のポンプ機能)。このような心臓の電気的変化をグラフ化したのが心電図です。
心電図検査の所見はミネソタ・コードを当会で一部修正追加したもので記載しています。
ミネソタ・コードとは、心電図検査の所見を客観的、統一的に表現するために、アメリカのミネソタ大学で発案された所見のコード体系です。世界中で広く採用され、疫学調査、集団健診等の判定などに役立っています。このコードで所見を記録することで、異なった集団の成績が相互に比較できるようになり、職域における成人病の経年にわたる管理に役立ちます。

※心電図の判定は、ミネソタ・コードと血圧測定値等の結果を総合して判定区分を決定しています。

  ミネソタ・コード 所見名     ミネソタ・コード 所見名
異常なし 1-0 異常なし




7-5 V1・2のRR'型


Q
1-1 心筋梗塞等(陳旧性含む) 7-6 不完全左脚ブロック
1-1-1 心筋梗塞等(陳旧性含む) 7-7 左脚前枝ブロック
1-1-2 幅広い異常Q波 7-8 右脚+左脚前枝ブロック
1-1-3 側壁の幅広い異常Q波 7-9 左脚後枝ブロックの疑い
1-1-4 心筋梗塞等(陳旧性含)下壁

8-0-1 上室期外収縮
1-1-5 心筋梗塞等(陳旧性含)下壁 8-0-2 心室期外収縮
1-1-6 心筋梗塞等(陳旧性含)前壁 8-1-1 上室期外収縮(頻発)
1-1-7 心筋梗塞等(陳旧性含)前壁 8-1-2 心室期外収縮(頻発)
1-2 異常Q・QS波 8-1-4 移動性心房調律(正常)
1-2-1 異常Q波 8-2-1 心室細動・心停止
1-2-2 幅広いQ波 8-2-2 心室固有調律
1-2-3 異常Q波 8-2-3 心室頻拍(間欠性)
1-2-4 異常Q波(下壁) 8-2-4 心室副収縮
1-2-5 異常Q波(下壁) 8-2-5 心室期外収縮(2連発)
1-2-6 異常Q波(下壁) 8-2-6 心室期外収縮(多形性)
1-2-7 異常QS波(前壁) 8-2-7 心室補充収縮
1-2-8 r波減高 8-2-8 心室期外収縮(RonT)
1-3 q波 8-3-1 心房細動
1-3-1 q波 8-3-2 心房粗動
1-3-2 QS波(前壁) 8-3-3 心房細動(間欠性)
1-3-3 q波(側壁) 8-3-4 心房粗動(間欠性)
1-3-4 q波(下壁) 8-4-1 異所性心房調律(ほぼ正常)
1-3-5 q波(下壁) 8-4-2 発作性上室頻拍
1-3-6 q波(下壁) 8-4-3 ブロックを伴う上室期外収縮
1-3-8 r波増高不良 8-4-4 間欠性異所性上室調律の疑い
Q
R
S


2-1 左軸偏位 8-4-5 上室期外収縮(2連発)
2-1-1 左軸偏位(高度) 8-4-6 上室期外収縮(多源性)
2-1-2 左軸偏位(軽度) 8-4-7 上室補充収縮
2-2 右軸偏位(高度) 8-4-8 左房調律
2-3 右軸偏位(軽度) 8-4-9 房室接合部調律
2-4 高度の軸偏位 8-5-1 洞房停止
2-5 不定軸 8-5-2 洞房ブロック
R


3-1 左室側高電位差 8-5-3 洞不全症候群
3-2 右室側高電位差 8-5-4 洞性不整脈
3-3 左室側高電位差の疑い 8-6 房室解離
3-4 両室側高電位差 8-7 頻脈
S
T

4-1-1 ST低下(極高度) 8-7-1 頻脈(高度)
4-1-2 ST低下(高度) 8-7-2 頻脈(中等度)
4-2 ST低下(中等度) 8-7-3 頻脈(軽度)
4-3 ST低下(軽度虚血型) 8-7-4 QRS幅の広い頻拍
4-4 ST低下(軽度非虚血型) 8-7-5 QRS幅の狭い頻拍
4-5 ST低下(軽微) 8-8 徐脈
4-6 ST低下(軽微正常) 8-8-1 徐脈(高度)



5-1 陰性T波(高度) 8-8-2 徐脈(中等度)
5-2 陰性T波(中等度) 8-8-3 徐脈(軽度)
5-3 陰性T波(軽度) 8-9-1 上室期外収縮(散発)
5-4 平低T波 8-9-2 心室期外収縮(散発)
5-5 その他の陰性T波 8-9-9 その他の不整脈





6-1 完全房室ブロック

9-1 低電位差
6-2 Ⅱ度房室ブロック 9-1-1 低電位差(肢誘導)
6-2-1 Ⅱ度房室ブロック(MⅡ型) 9-1-2 低電位差(胸部誘導)
6-2-2 Ⅱ度房室ブロック2対1等 9-2 ST上昇
6-2-3 Ⅱ度房室ブロック(W型) 9-2-3 ブルガダ型(coved)
6-3 Ⅰ度房室ブロック 9-2-4 ブルガダ型(SB)
6-3-1 Ⅰ度房室ブロック(中高度) 9-2-5 ブルガダ型の疑い
6-3-2 Ⅰ度房室ブロック(軽度) 9-3-1 右房負荷
6-4 WPW症候群 9-3-2 左房負荷
6-4-1 WPW症候群(持続性) 9-4-1 反時計回転(正常)
6-4-2 WPW症候群(間欠性) 9-4-2 時計回転(正常)
6-4-3 WPW症候群の疑い 9-4-3 右胸心
6-5 PQ短縮 9-5 T波増高
6-6-1 変行伝導現象 9-5-1 T波増高(高度)
6-8 人工ペースメーカー作動中 9-5-2 T波増高(軽度)





7-0-4 他の一過性心室内伝導異常 9-6-1 陰性U波
7-1 完全左脚ブロック 9-6-2 U波増高
7-1-1 完全左脚ブロック(持続性) 9-7 QT延長
7-1-2 完全左脚ブロック(間欠性) 9-7-2 QT延長の疑い
7-2 完全右脚ブロック 9-8-1 記録不良(判定困難)
7-2-1 完全右脚ブロック(持続性) 9-8-2 記録不良(判定可能)
7-2-2 完全右脚ブロック(間欠性) 9-9 その他の所見
7-3 不完全右脚ブロック 9-9-9 その他の所見
7-4 心室内ブロック    

心電図検査の所見説明
ミネソタコード 所見名 所見説明
1-0 異常なし 心電図に異常な所見を認めません。
1-2-1
1-2-2
1-2-3
異常Q波 心筋梗塞・心筋症などの疾患の他、健常者にもこの所見が見られることがあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
1-2-4
1-2-5
1-2-6
異常Q波(下壁) 心筋梗塞・心筋症などの疾患の他、肥満者にもこの所見が見られることがあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
1-3-8 r波増高不良 左心室肥大や回復後の心筋梗塞のこともありますが、健常者にもしばしば見られます。受診の要否は判定区分を参照してください。
2-0-2
772M
右軸偏位 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-1
2-1-0
771M
左軸偏位 心臓を収縮させるための電気の流れが左に偏っています。左心室肥大などの疾患の他に肥満者・高齢者にも見られ、この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-1-1 左軸偏位(高度) 心臓を収縮させるための電気の流れが左に偏っています。左心室肥大などの疾患の他、肥満者・高齢者にも見られることがあり、この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-1-2 左軸偏位(軽度) 心臓を収縮させるための電気の流れが左に偏っています。左心室肥大などの疾患の他、肥満者・高齢者にも見られ、この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-2-0 右軸偏位(正常範囲) 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-2 右軸偏位(高度) 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-3 右軸偏位(軽度) 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者(特に若い女性)にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
3-1 左室側高電位差 左心室肥大のこともありますが、健常者(高身長・痩せ型の若い男性が多い)にも見られます。この所見のみではあまり問題になりません。
3-3 左室側高電位差の疑い 左心室肥大のこともありますが、健常者(高身長・痩せ型の若い男性が多い)にも見られます。この所見のみではあまり問題になりません。
4-0-0
4-0
ST低下 ST低下の状態には軽度から高度まで幅がありますが、心臓肥大や狭心症が疑われる場合があります。受診の要否は判定区分をご参照ください。なお、胸痛など自覚症状がある場合は、早急に循環器内科をご受診ください。
4-1-1 ST低下(極高度) 狭心症・高度の心肥大等に伴う重大な所見の可能性があります。特に胸痛など自覚症状がある場合は早急に循環器科を受診してください。
4-1-2 ST低下(高度) 狭心症・高度の心肥大等に伴う重大な所見の可能性があります。特に胸痛など自覚症状がある場合は早急に循環器科を受診してください。
4-2 ST低下(中等度) 狭心症等に伴う重大な所見の可能性がありますが、痩せ型の若い健康女性にも見られる所見です。受診の要否は判定区分を参照してください。胸痛など自覚症状がある場合は早急に循環器科を受診してください(特に高血圧・脂質異常症・糖尿病のある中高年者)。
4-3 ST低下(軽度虚血型) 狭心症等に伴う重大な所見の可能性がありますが、痩せ型の若い健康女性にも見られる所見です。受診の要否は判定区分を参照してください。
4-4 ST低下(軽度非虚血型) 狭心症等の可能性がありますが、痩せ型の若い健康女性にも見られる所見です。受診の要否は判定区分を参照してください。
4-5 ST低下(軽微) 健康女性にも見られますが、心臓肥大・狭心症のこともあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
4-6 ST低下(軽微正常) 心臓肥大・狭心症もないとは言えませんが、ほとんどの場合、重大性はありません。
5-4 平低T波 いろいろな原因が考えられ、健常者に見られることもあるので、受診の要否は判定区分を参照してください。
6-5 PQ短縮 心房から心室へ刺激の伝わる時間が通常より短く、刺激伝達路に異常の疑いがあります。心臓の拍動が危険なほどに早くなることがあるかもしれません。発作的に動悸を感ずることがあれば、循環器科を受診してください。
7-5 V1・2のRR'型 波形に変化がありますが重大な所見ではなく、これだけではあまり問題になりません。
8-0-1 上室期外収縮 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から異常な刺激が発生し、心拍が一瞬、不規則になります。ほとんどの場合、治療は不要ですが、精査が必要なこともあるので、受診の要否は判定区分を参照してください。
8-1-1 上室期外収縮(頻発) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から異常な刺激が頻繁に発生し、心拍が不規則になります。ほとんどの場合、治療は不要ですが、原因や心房細動に伸展する危険性を評価するため、受診をお勧めすることがあります(特に中年女性・高齢者)。判定区分を参照してください。
8-4-5 上室期外収縮(2連発) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から不定期な刺激が2回続けて発生し、心拍が不規則になります。原因や危険な不整脈との関連について精査が必要なので、循環器科を受診してください。
8-4-6 上室期外収縮(多源性) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房の複数の場所から異常な刺激が多発し、心拍が不規則になります。原因や危険な不整脈との関連について精査が必要なので、循環器科を受診してください。
8-7-4 QRS幅の広い頻拍 心室頻拍ないし変更伝導現象やWPW症候群による上室頻拍などの重大な不整脈(脈の速い状態)が考えられます。循環器科を受診してください。
8-7-5 QRS幅の狭い頻拍 上室頻拍や心房粗動などの治療を検討すべき不整脈(脈の速い状態)が考えられます。循環器科を受診してください。
8-8
8-8-0
徐脈 通常よりやや遅い心拍です。マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などで見られますが、心疾患による可能性もあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
8-8-1 徐脈(高度) 1分間に40回以下の通常より非常に遅い心拍です。心疾患による可能性が高いですが、マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などでも見られます。心拍が少ないために息切れ・めまい・失神が起こるときは、早急に循環器科を受診してください。
8-8-2 徐脈(中等度) 1分間に41~45回の通常より遅い心拍です。マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などで見られ、心疾患による可能性もあります。心拍が少ないために息切れ・めまい・失神が起こるときは、早急に循環器科を受診してください。
8-8-3 徐脈(軽度) 1分間に46~50回の通常よりやや遅い心拍です。マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などで見られますが、心疾患による可能性もあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
8-9-1 上室期外収縮(散発) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から異常な刺激が発生し不整な拍動があります。高血圧、心臓病、貧血などや緊張、ストレスにより見られることがあります。
9-2 ST上昇 放置してよいものから至急受診を要するものまで、いろいろあるので、判定区分に従ってください。痩せ型の若い男性には正常でも見られます。急性心筋梗塞にも見られるので、胸痛など自覚症状がある場合は、早急に循環器科を受診してください(特に中高年男性、高血圧・脂質異常・糖尿病のある人は要注意)。
9-2-3 ブルガダ型(coved) 危険な不整脈(心室細動、心室頻拍)がおこる可能性があります。循環器科受診をお勧めします。特に過去に失神発作があるとき、近親者に突然死した人がいるときは必ず受診してください。
9-2-5 ブルガダ型の疑い ブルガダ型心電図として典型的ではありませんが、可能性も否定できません。過去に失神発作があるとき、近親者に突然死した人がいるときは循環器科を受診してください。
9-4-1 反時計回転(正常) 心臓の位置がやや左回り(反時計方向)に回転していることをいいます。一般的に問題はありません。
9-4-2 時計回転(正常) 心臓の位置がやや右回り(時計方向)に回転していることをいいます。一般的に問題はありません。
9-6-1 陰性U波 通常上向きを示すU波が下向きになっています。心臓弁膜症・狭心症などに見られることがあります。他の所見と合わせて総合判断するので、判定区分に従ってください。

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眼底検査

眼底とは眼球の後内壁面を覆う網膜のことで、瞳孔を通して観察し写真撮影することができます。
私たちは網膜の働きでものを見ますので、その出血や変性などは重大な所見です。糖尿病性網膜症や緑内障などの失明に至る恐れのある病気を早期に発見できます。また、眼底にある動脈を観察して、高血圧性変化や動脈硬化の程度を調べます。

眼底検査の所見は「Scheieの分類」を用いています。ローマ数字2つで所見を表し、左側が高血圧性変化(H)、右側が動脈硬化性変化(S)を表します。
検査結果 H:高血圧性変化   検査結果 S:動脈硬化性変化
0 異常所見なし。 0 異常所見なし。
網膜細動脈が軽度に狭細化、進行すると第二枝以下に特に著明に認められます。 軽度の動脈壁反射亢進と軽い交叉現象が認められます。
高血圧性変化のⅠより著明な細動脈狭細化と細動脈の口径不同が認められます。 動脈硬化性変化のⅠの所見が著明となります。
高血圧性変化のⅡの所見がさらに著しくなり、網膜出血や白斑がみられます。 銅線動脈がみられます。
交叉現象がさらに著明となります。
高血圧性変化のⅢの所見に乳頭浮腫が加わったものです。 銀線動脈がみられます。

 

上記の「Scheieの分類」以外に所見のある方は下記の所見を記載しています。
所見名称 所見説明
乳頭陥凹拡大
[にゅうとうかんおうかくだい]
緑内障の疑いがある所見です。視野が欠ける恐れがあるので、眼科受診をお勧めします。
豹紋状眼底
[ひょうもんじょうがんてい]
網膜の色素が少なく血管などが透けて模様が見える状態で、強い近視の人や高齢者に見られます。病気ではないので検査や治療の必要はありません。
硬性白斑
[こうせいはくはん]
高血圧・糖尿病などによって障害された網膜血管の周囲に生じます。これらの疾患の主治医に相談してください。
ドルーゼン
(ドルーゼ)
加齢変化と思われ直ちに危険はありませんが、年1回くらい眼底検査を受けてください。黄斑変性の指摘があれば、眼科を受診してください。
緑内障の疑い 緑内障の可能性があります。視野が欠ける恐れがあるので、眼科受診をお勧めします。
出血 眼底の出血はいろいろな原因が考えられ、重大なものもあるので、眼科受診をお勧めします。
緑内障 放置すると視野が欠ける恐れがあるので、眼科受診をお勧めします。眼圧が高いものと正常なものがあります。
網脈絡膜萎縮
[もうみゃくらくまくいしゅく]
いろいろな原因で起きるので一概にいえないが、視力低下を起こす場合もあるので、眼科受診をお勧めします。
白内障の疑い 眼のレンズにあたる水晶体に濁りが起きる病気で視力低下が進むと手術が必要になります。霧がかかったようで見えにくい、明るいところで極端にまぶしいなどの症状があれば眼科受診をお勧めします。
交叉現象
[こうさげんしょう]
網膜の動脈と静脈が交差する部位の所見で、動脈硬化の程度をⅠ~Ⅲ度(数字が大きいほど硬化が強い)で表します。高血圧・糖尿病・脂質異常症などがあれば、主治医と相談してください。
白内障 眼のレンズにあたる水晶体に濁りが起きる病気で視力低下が進むと手術が必要になります。眼科受診をお勧めします。
出血疑 眼底の出血はいろいろな原因が考えられ、重大なものもあるので、眼科受診をお勧めします。
白斑
[はくはん]
高血圧・糖尿病などによって障害された網膜血管の周囲に生じます。これらの疾患の主治医に相談してください。
網膜変性
[もうまくへんせい]
夜盲・視野狭窄・視力低下を起こす網膜色素変性の疑いがある所見です。眼科受診をお勧めします。
蛇行 網膜の血管に硬化が起こり蛇行する現象です。高血圧・糖尿病・脂質異常症などが原因になることが多いので、主治医と相談してください。
網膜前膜
[もうまくぜんまく]
網膜の中で特に重要な黄斑部に膜のようなものができて視力が低下する病気です。手術が必要になることもあるので、眼科受診をお勧めします。
黄斑変性の疑い
[おうはんへんせい]
網膜の中で特に重要な黄斑部に変化が起きる病気で、50歳以上の日本人では約1%に見られるといわれています。ものがゆがんで見えるなどの症状があり、失明の恐れがあるので、眼科受診をお勧めします。
黄斑部所見
[おうはんぶしょけん]
黄斑は網膜の中心にある小部分ですが、ものを見るためにきわめて重要な役割があります。この部分に変性や浮腫、出血などがあるときは、眼科受診が望ましいと思われます。
コーヌス 近視などに伴って網膜が引き伸ばされ薄くなって外側に構造が見える状態です。普通は重大ではありませんが、まれに網膜はく離が起きるので、年1回くらいは眼底検査を受けてください。
乳頭部所見
[にゅうとうぶしょけん]
乳頭は視神経や血管などが後方から眼球の中に入ってくる場所で、少し窪んでいます(陥凹)。陥凹拡大は緑内障の疑いがあります。健診ではまれですが、浮腫があれば脳腫瘍を疑います。

 

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胸部レントゲン検査

肺・心臓・両肺の間にある縦隔などの器官の異常を調べる検査です。
肺結核・肺炎などの肺の炎症、肺がんの早期発見、心臓病等を発見できます。

<心大血管以外の所見>
よく見られる所見 所見説明
胸膜肥厚
[きょうまくひこう]
胸膜とは肺を包む膜で、その厚みが異常に増した状態が胸膜肥厚です。細菌やウィルス等による炎症が治癒した跡で、治癒像のひとつです。普通は心配ない(有所見健康)ですが、治癒像と言い切れないときに要経過観察または要精密検査とすることがあります。
硬化影
[こうかえい]
細菌・ウィルス感染等による炎症が治癒した跡です。通常は心配ない(有所見健康)ですが、治癒像と言い切れないときに要経過観察または要精密検査とすることがあります。
胸膜癒着
[きょうまくゆちゃく]
胸膜の一部が炎症のため癒着するもので、胸膜肥厚と同様に治癒像です。通常は心配ない(有所見健康)ですが、治癒像と言い切れないときに要経過観察または要精密検査とすることがあります。
線状影
[せんじょうえい]
種々の原因で、線状(1本、複数本)の陰影がレントゲン写真に写った状態です。心配ない(有所見健康)場合が多いですが、要経過観察または要精密検査とすることがまれにあります。
索状影
[さくじょうえい]
線状影よりもやや太い陰影です。ほとんどの場合、炎症の治癒後にできる陰影です。
粒状影
[りゅうじょうえい]
粒状影はいろいろな原因で現れます。健常者でもこの所見がつくことがあります。じん肺検診では重要な所見です。要精密検査と判定されたとき及び息切れの症状があるときは呼吸器科を受診してください。
脊柱変形(側弯)
[せきちゅうへんけい(そくわん)]
胸部X線で脊柱も写ります。側弯症や変形性脊柱症などで変形が認められる場合に所見としてあげています。原因不明の突発性と先天性があります。
結節影
[けっせつえい]
過去に肺結核をおこしている場合や肺の腫瘍性病変の場合に見られます。活動性肺結核や悪性腫瘍が否定できないときは精密検査を指示することがあります。
肺紋理増強
[はいもんりぞうきょう]
肺血管の陰影が異常に強調されている所見です。肺血管の写り方にはいろいろなことが影響するので健常者でもこの診断がつくことがあります。要精密検査の判定の場合は循環器内科または呼吸器内科を受診してください。
横隔膜挙上
[おうかくまくきょじょう]
片方または両方の横隔膜が通常の位置より上昇して見える場合です。種々の原因が考えられ、心配ない(有所見健康)場合が多いですが、要経過観察、要精密検査とすることもあります。
肋骨変形
[ろっこつへんけい]
先天性の場合、または骨折後やまれに骨を溶かす腫瘍性の病気を患った場合に見られます。
ブラ(肺のう胞) 肺組織の中に生じた気体が入った袋状のもので、破れて気胸を起こすことがあります。大きい場合は要経過観察とすることがあります。喫煙等は控えてください。
異常陰影 胸部撮影フィルム上に判断できない所見を認めました。危険性や疾患の種類をこの段階で特定することは出来ません。精密検査が必要です。
石灰化像 細菌・ウィルス感染等による炎症が治癒した跡です。カルシウム等の沈着によるもので普通は心配ない(有所見健康)ですが、治癒像と言い切れないときに要経過観察または要精密検査とすることがあります。
気胸
[ききょう]
胸膜の一部が破れ、空気が胸腔内に漏れ出て、肺が圧迫された状態です。治療が必要です。呼吸器科専門医を受診してください。
気管支拡張像
[きかんしかくちょうぞう]
気管支の拡張した状態です。時々炎症が加わる場合があります。自覚症状(慢性的な咳・痰、呼吸困難、痰に血液が混じるなど)があれば専門医への受診が必要です。
人工的異物 手術による金属片やペンダントやネックレスなど、人工的異物による影が見える場合です。心配はありませんが、外装品が原因の場合は次回は必ず外してご受診ください。

 

<心大血管所見>
よく見られる所見 所見説明
大動脈硬化
[だいどうみゃくこうか]
大動脈が硬化している様子が見えます。いわゆる動脈硬化です。
主として年齢によります。日頃の生活習慣(食べ物、運動、嗜好)に気を付けてください。
大動脈拡大
[だいどうみゃくかくだい]
大動脈弓部等の径が正常範囲よりも太い場合を言います。
状態によって精密検査を指示することがあります。
大動脈弓突出
[だいどうみゃくきゅうとっしゅつ]
主として動脈硬化などで、大動脈弓の突出した状態をさします。
状態によって精密検査を指示することがあります。
心形状拡大
[しんけいじょうかくだい]
肺野に対する心臓陰影の大きさの比(心胸比)が55%を超えている場合か、肺動脈幹や心房、心室の部分的拡大です。
お腹に脂肪が溜まり心臓を押し上げて拡大と判定されることがあります。 はなはだしい拡大や心形状変化を伴う拡大は精密検査を指示することがあります。

 

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胃部レントゲン検査

造影剤(バリウム)を飲んで、食道から胃、十二指腸までをX線画像にする検査です。胃十二指腸のポリープ、潰瘍、がんなどが発見できます。

コード対応表 胃部X線検査の所見は日本語表示の他にコードで表示いたします。
【例:6-0-6(部位1-部位2-所見)は、「十二指腸球部変形」となります。】

部位1 部位2 所見 所見説明
1.食道 0.その他 1.硬化 胃壁のやわらかさがなく、伸縮性が悪い状態
2.噴門 1.前壁 2.壁不整 壁・粘膜表面の乱れた状態
3.胃体 2.後壁 3.欠損 バリウムの陰影が一部写っていない所見
4.胃角 3.小弯[ しょうわん ] 4.ニッシェ 潰瘍等の窪んだ部分にバリウムが溜まった所見
5.前庭 4.大弯[ だいわん ] 5.レリーフ異常 粘膜のひだ(襞)の走行が異常な状態
6.球部   6.変形 正常像に比べ辺縁の形が変わっているもの
7.穹窿部[ きゅうりゅうぶ ]   7.充満不良 十二指腸球部にバリウムが入らない状態
8.幽門   8.バリウム抜け 胃壁の隆起物によってバリウムがはじかれた状態
9.十二指腸   9.バリウム斑 粘膜の凹んだ部分にバリウムが溜まった所見

よく見られる所見 所見説明
巨大レリーフ 胃にある正常のヒダが慢性炎症等によって、太くなった状態です。これ自体が疾患というわけではありません。しかし、自覚症状があるようでしたら精密検査が必要です。
びらん性胃炎 胃の粘膜に起きた炎症によって粘膜表面に損傷が見られる状態です。
慢性胃炎 胃粘膜が何らかの原因で持続的に炎症を起している状態です。表層性胃炎から萎縮性胃炎に至るいろいろな段階があります。
萎縮性胃炎 胃腺細胞の減少をもたらす胃粘膜の慢性炎症です。ピロリ菌感染が続いた後に見られることが多く、年1回以上の経過観察が必要です。
ポリープ(疑い) 胃粘膜が隆起して起こる病変です。ほとんどが良性です。「疑い」の場合は撮影時の気泡等の陰影の場合があります。
憩室[ けいしつ ] 憩室は食道の壁、胃、十二指腸の壁が外に向かってふくれ出て小さな袋を作っている状態です。
隆起性病変(疑い)
[りゅうきせいびょうへん]
腫瘍・ポリープなど胃・十二指腸等の粘膜表面が盛り上がった状態です。「疑い」の場合はひだやバリウムのむらによる陰影の場合があります。
食道裂孔ヘルニア
[しょくどうれっこう]
食道が通る横隔膜の穴を食道裂孔といい、この穴から本来、腹腔内にあるべき胃の一部が胸腔内に脱出している状態。胸焼けの原因になることがあります。
潰瘍瘢痕疑い
[ かいようはんこん ]
胃・十二指腸潰瘍の治った跡を瘢痕といいます。現在は治った状態ですからあまり心配することはありません。しかし、自覚症状があるようでしたら精密検査が必要です。
粘膜下腫瘍
[ねんまくかしゅよう]
胃固有筋層の病変(粘膜の下に出来た腫瘍)により粘膜が内腔に隆起した状態です。
瀑状胃
[ ばくじょうい ]
胃の上部が拡張して背中側に折り曲がった形態異常です。これ自体が疾患というわけでありません。しかし、不快感や重圧感などの症状が続くようでしたら精密検査が必要です。
逆流性食道炎
[ぎゃくりゅうせいしょくどうえん]
何らかの原因で胃酸が食道へ逆流し、食道粘膜に炎症をおこしてしまう疾患です。
胃下垂
[いかすい]
胃の下縁が正常よりも下がっている状態でこれ自体は疾患ではありません。
胃角部変形
[いかくぶへんけい]
通常はU字型をしている胃角部の辺縁が、直線化したり開大化した状態です。胃潰瘍・胃炎・がんの場合もありますので精密検査の指示があれば内視鏡検査を受けてください。
球部変形
[きゅうぶへんけい]
十二指腸球部に潰瘍ができることで辺縁が変形している状態です。
食物残渣
[しょくもつざんさ]
胃の中に摂取した食べ物が残っている状態です。

 

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ABC検診

ABC検診は「ピロリ菌感染の有無を調べる検査」と「胃粘膜の萎縮を調べる検査」を組み合わせて胃がんになるリスクを分類する検査です。

<ABC判定区分法> ヘリコバクターピロリ菌の感染有無
(-) (+)
ペプシノーゲン法
(萎縮度)
(-) A群 B群
(1+ ~3+) D群 C群

 

判定区分 判定説明
A群 ピロリ菌感染・胃粘膜萎縮の可能性は、いずれも低い。健康な胃粘膜であり管理対象外。
B群 ピロリ菌に感染している疑いがある。胃粘膜の萎縮は軽度であるが、胃潰瘍・胃がんになる危険性を否定できないので、ピロリ菌を除菌し定期的に画像検査等を実施することが望ましい。
C群 ピロリ菌感染および萎縮性胃炎がある。胃がんになる危険性があるので、ピロリ菌を除菌し定期的に内視鏡検査を実施することが望ましい。
D群 高度の胃粘膜萎縮がありピロリ菌が住めない状態である。胃がんになる危険性が相当に大きいので、年1回以上、内視鏡検査を行い注意深く経過を観察する必要がある。

 

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大腸がん検査

便潜血検査について
便潜血検査とは便の潜血反応(ヘモグロビン)をみます。消化管(主に大腸、直腸)のがんやポリープ等からの出血が考えられるので内視鏡検査をすることが望ましいです。
痔や生理中などでも陽性を示すことがあります。

便潜血所見 検査結果 判定区分 説明
(-) (-)(-) (-)(-)(-) A1 今回、出血は認められませんでした。1年後の健診をお勧めします。
(+) (+)が1ヵ所以上
含まれる
(+)が1ヵ所以上
含まれる
G2 悪性腫瘍、ポリープ等による消化器出血の可能性があります。内視鏡による精密検査をお勧めします。

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腹部超音波検査

肝臓(かんぞう)、胆嚢(たんのう)、膵臓(すいぞう)、脾臓(ひぞう)、腎臓(じんぞう)に所見が認められるか調べる検査です。
各臓器の腫瘍(しゅよう)をはじめとして、結石(けっせき)、脂肪肝(しぼうかん)等生活習慣病と関連が強い所見も発見できます。

よく見られる所見 所見説明
肝のう胞(疑い)
[かんのうほう]
肝臓に袋状の組織ができ、その中に水のようなものがたまった状態をいい、良性の疾患です。小さなものは問題はありませんが、大きくなりすぎると周囲組織を圧迫して障害を起こすことがあります。定期的に検査を受け、大きさの確認をすることが必要です。画像上、明確ではなければ疑いになります。2個以上あると多発性になります。
脂肪肝(疑い)
[しぼうかん]
肝臓に脂肪がたまった状態です。主に飲酒や肥満が原因であり、生活習慣病(脂質異常症、糖尿病、高血圧)との合併率が高い疾患です。高度になると肝機能障害を伴い動脈硬化の温床となります。食生活を見直し栄養過剰を避け減量をはかることと酒量を減らすことで治癒が可能な疾患です。画像上、軽度な場合は脂肪肝疑いとします。
肝血管腫(疑い)
[かんけっかんしゅ]
肝臓で頻度が高く発生する良性で海綿状をした血のたまった腫瘍をさします。健診の超音波検査で発見されることが多く、よほど大きくなければ問題はありません。初めて発見されたときや経過観察中に大きさに変化が見られる場合は、念のため精密検査が必要です。また疑いでも精密検査をして問題がないことを確認してください。
肝内石灰化(疑い)
[かんないせっかいか]
肝臓にできたカルシウムの沈着のことをいいます。結核、寄生虫、出血などが原因で形成されたもので、定期的に検査を受け大きさの確認をしてください。画像上、明確でなければ疑いになります。
胆嚢ポリープ(疑い)
[たんのう]
胆嚢の粘膜がコレステロールの塊などで隆起した状態で、自覚症状はありませんが、定期的に大きさを確認してください。10mm以上の場合、悪性の腫瘍との鑑別が必要なために精密検査が必要です。画像上明確でなければ疑いになります。2個以上あると多発性になります。
胆嚢壁在結石(疑い)
[たんのうへきざいけっせき]
胆のうの壁の中に極めて小さな石が見受けられます。胆のう腺筋腫症に特徴的な所見です。
胆嚢結石(疑い)
[たんのうけっせき]
胆のう内に石があります。石の成分は、コレステロール、ビリルビンカルシウム、黒色石成分など多種にわたります。定期的な検査でよいと思われますが、右上腹痛などの症状があるとき、AST・ALT・γ-GT等の異常があるとき、画像上、ポリープ等と識別できないときは受診が必要です。画像上、明確でなければ疑いとなります。
胆嚢腺筋腫症(疑い)
[たんのうせんきんしゅしょう]
胆のうの壁が全周性、または限局して厚くなっている状態があるようです。今後の対応は判定に従ってください。腺筋腫症自体は問題はないですが、他に石があったり悪性の腫瘍を疑う場合があり精密検査を指示する場合があります。
胆嚢壁肥厚(疑い)
[たんのうへきひこう]
胆のうの壁が一部厚くなっています。原因を確認するために精密検査が必要な場合があります。
腎内石灰化(疑い)
[じんないせっかいか]
腎臓内にカルシウム・尿酸などが沈着している状態で、集合すると結石となる可能性があります。腰痛・側腹部痛・血尿などの症状を認める場合は受診が必要です。
腎結石(疑い)
[じんけっせき]
腎臓内に石があります。腰痛・側腹部痛・血尿などの症状がありましたら、早急に受診が必要です。
のう胞腎(疑い)
[のうほうじん]
両方の腎臓に多数の袋状の組織ができ、その中に水のようなものがたまった状態をいい、先天性(遺伝子異常)と後天性に分類されます。腎機能低下を伴うことが多く、専門機関を受診することが必要です。
腎血管筋脂肪腫(疑い)
[じんけっかんきんしぽうしゅ]
腎臓の中にできる良性の腫瘍で、血管や平滑筋や脂肪成分からできています。経過を見る必要がありますが、初回診断時には精密検査を指示する場合があります。
多発性腎のう胞(疑い)
[たはつせいじんのうほう]
臓器内(肝臓、腎臓)に袋状の組織ができ、その中に水のようなものがたまった状態をいい、良性の疾患です。2個以上のものを多発性とします。小さなものは問題はありませんが、大きくなり周囲組織を圧迫すると障害を起こす可能性があり治療が必要になります。定期的に検査を受け、大きさの確認をすることが必要です。
膵のう胞(疑い)
[すいのうほう]
膵臓に袋状の組織ができ、その中に水のようなものがたまった状態をいい、良性の疾患です。小さなものは問題はありませんが、大きくなりすぎると周囲組織を圧迫して障害を起こすことがあります。定期的に検査を受け、大きさの確認をすることが必要です。
膵診断不能
[すいしんだんふのう]
検査当日の状態(腹腔ガスや肥満等)により膵臓が観察できない状態をさします。
脾腫(疑い)
[ひしゅ]
脾臓が大きく腫れた状態です。肝機能異常や血液疾患などが疑われることがありますので、他の検査を含めて継続的な検査が必要となる場合があります。
脾内石灰化(疑い)
[ひないせっかいか]
脾臓にカルシウムの沈着を認めます。結核、寄生虫、出血などが原因で形成されたもので、定期的に検査を受け大きさの確認をしてください。
脾のう胞(疑い)
[ひのうほう]
脾臓内に袋状の組織ができ、その中に水のようなものがたまった状態をいい、良性の疾患です。小さなものは問題はありませんが、大きくなりすぎると周囲組織を圧迫して障害を起こすことがあります。定期的に検査を受け、大きさの確認をすることが必要です。
副脾(疑い)
[ふくひ]
脾臓の近くに約10%の割合で認められ、通常、病的な意義はありませんが、定期的に検査を受け、大きさの確認をしてください。画像上、明確でなければ疑いとなります。

 

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乳房検査

■マンモグラフィ
視触診だけでは発見できないしこりや微細石灰化のある小さな乳癌を発見できます。
乳房を上下あるいは左右から圧迫するため、痛みを伴うことがあります。
乳腺が発達している若い方は、正常乳腺自体が白く写るので腫瘤(乳がん)を判別しにくい場合があります。
妊娠中の方は受けられません。

マンモグラフィーではカテゴリー1~5に分類されます。
カテゴリー分類 検査結果の説明 判定区分
カテゴリー1 異常なし 異常ありません。 A1
カテゴリー2 良性 石灰化した線維腺腫や、脂肪腫による影響等、明らかに良性と判定できる所見です。 A2
カテゴリー3 良性
しかし悪性を否定できず
良性の可能性が高いが、悪性も否定できない所見です。
超音波検査等の追加検査が必要です。
G2
カテゴリー4 悪性の疑い 悪性の疑いがあります。他の詳しい検査が必要です。 G2
カテゴリー5 悪性 ほぼ乳がんと考えられる病変があります。更なる検査が必要です。 G2

※判定医の判断により、判定が変わることがあります。

マンモグラフィー検査所見
よく見られる所見 所見説明
石灰化(疑い)
[せっかいか]
乳房内部にマンモグラフィーでは輝度の高い(明るさが増している)カルシウムが沈着したと考えられる部分が点状・線状にみられることがあります。石灰化部分が腫瘍を示すわけではないのですが、悪性を疑われる場合がありますので、早急に精密検査が必要です。 疑いの場合も、判定に従い速やかに受診等対応をしてください。
腫瘤
[しゅりゅう]
乳房内で、他の細胞とは異なる組織の塊がみられます。良性もしくは、悪性の場合がありますので詳しい検査が必要です。
局所非対称陰影(疑い)
[きょくしょひたいしょういんえい]
「腫瘤」と言えるほどの濃度や境界を持たない左右非対称性の陰影のことです。腫瘍との鑑別のために精密検査が必要になる場合があります。
疑いの場合は、正常範囲の左右差と思われますが、まれに腫瘍が潜んでいることがあるので、定期的な検査を受けてください。

 

■視触診

医師が目で乳房を観察してくぼみがないか、手で触れてしこりがないか、リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物がないかなどを観察します。しこりを発見する事で、乳癌を発見する可能性があります。視触診だけに頼っていると小さなしこり(乳がん)を発見できない可能性がありますので、マンモグラフィーや超音波検査と併用する必要があります。

■乳房超音波検査

数mmの小さな腫瘤(しこり)を見つけやすく、腫瘤の性状が詳しく分かり、腫瘤形成の乳癌の発見に可能な検査です。
マンモグラフィー検査では正確な診断をしづらい若い女性の乳腺の状態も比較的正確に把握できる事や、腫瘤の中の状態や広がり具合まで観察できることが特徴です。妊娠中でも検査可能で、痛みはなく体への負担はほとんどありません。

乳房超音波検査、乳房視触診検査所見
よく見られる所見 所見説明
乳腺のう胞(疑い)
[にゅうせんのうほう]
乳腺内に液体が袋状に貯まった状態です。基本的には良性の変化で乳腺症の範疇に含まれます。
乳腺線維腺腫(疑い)
[にゅうせんせんいせんしゅ]
20代の女性に多い病気です。乳腺とその周辺の線維成分が共に増殖して、乳腺内に丸くて弾力があるしこりが出来るのが特徴です。触ると良く動き、小さいものであれば治療の必要はなく、経過を観察します。
疑いの場合は、乳腺内に丸くて弾力があるしこりができている可能性があります。しこりは触ると良く動きますが、そうした塊があるようですが明確ではないので判定に従い経過を観察したり、またはさらに検査を必要とする場合がまれにあります。
石灰化(疑い)
[せっかいか]
超音波画像上、乳房内部に輝度の高い(明るさが増している)カルシウムが沈着したと考えられる部分が点状・線状にみられることがあります。石灰化部分が腫瘍を示すわけではないのですが、悪性を疑われる場合がありますので、早急に精密検査が必要です。
腫瘤(疑い)
[しゅりゅう]
乳房内で、他の細胞とは異なる組織の塊が見られます。良性・悪性いずれの場合もありますので詳しい検査が必要です。
乳管拡張症(疑い)
[にゅうかんかくちょう]
乳管が拡張している状態です。乳腺の分泌過剰や、炎症によるもの、腫瘍などが原因で拡張します。多くは無症状ですが、乳頭から茶褐色や血液が混じった分泌物を生じる場合は、早急に受診が必要です。
乳腺炎(疑い)
[にゅうせんえん]
細菌感染により、乳腺に炎症が起きて、痛みや皮膚が赤くなったりする炎症です。治療には、抗生物質の投与などがあります。
乳腺症(疑い)
[にゅうせんしょう]
ホルモンの影響で乳腺が硬くなったり、水が部分的にたまったりしてする良性の病変です。

 

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子宮頸部細胞診

細胞診の結果はベセスダシステム及び、クラス分類(日母分類)を採用しております。

ベセスダシステム(医会分類)
※平成25年度より日本産婦人科医会では国際標準であるベゼスダシステムに報告を統一しています。
検査結果 細胞診結果補足 検査結果の説明 クラス分類の目安 判定区分
NILM 陰性 正常または正常範囲内の所見です。正常範囲内では細胞に変化がみられるものも含みますが、炎症・萎縮・刺激などによる良性変化であり心配がない所見です。 Ⅰ、Ⅱ A1
ASC-US 軽度の異型扁平上皮細胞
[いけいへんぺいじょうひさいぼう]
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に変化がみられますが、良性悪性の区別がつきません。受診が必要です。 Ⅱ-Ⅲa C1
ASC-H 高度の異型扁平上皮細胞
[いけいへんぺいじょうひさいぼう]
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に変化がみられ、悪性変化の可能性が疑われます。受診が必要です。 Ⅲa、Ⅲb C1
LSIL 軽度の扁平上皮病変
[へんぺいじょうひびょうへん]
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に軽度の異常(異形成)がみられます。受診が必要です。 Ⅲa C1
HSIL 高度の扁平上皮病変
[へんぺいじょうひびょうへん]
子宮頚部の表面を形作っている細胞(扁平上皮細胞)に高度の異常(異形成)がみられます。早急に受診が必要です。 Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ C1
SCC 扁平上皮がん疑い
[へんぺいじょうひ]
扁平上皮がんが疑われます。早急に受診が必要です。 C1
AGC 異型腺細胞
[いけいせんさいぼう]
子宮頚部の粘液を分泌する細胞(腺細胞)に変化がみられ、悪性変化の可能性が疑われます。早急に受診が必要です。 C1
AIS 上皮内腺がん疑い
[じょうひないせん]
上皮内腺がんが疑われます。早急に受診が必要です。 C1
Adenoca. 腺がん疑い 腺がんが疑われます。早急に受診が必要です。 C1
other 他の悪性腫瘍疑い その他の悪性腫瘍が疑われます。早急に受診が必要です。 C1

 

クラス分類(日本産婦人科医会:日母分類)
検査結果 クラス分類 検査結果の説明 判定区分
陰性(Ⅰ) 今回の検査では通常と異なる所見は認められませんでした。 A1
陰性(Ⅱ) 良性細胞変化(炎症、萎縮など)がみられますが、特に問題ありません。 A1
擬陽性(Ⅲa) Ⅲa 軽度~中程度の異常形成が疑われます。受診が必要です。 C1
擬陽性(Ⅲb) Ⅲb 高度の異常形成が疑われます。受診が必要です。 C1
陽性(Ⅳ) 悪性変化の強く疑われる異形細胞がみられます。早急に受診が必要です。 C1
陽性(Ⅴ) 悪性の異形細胞がみられます。早急に受診が必要です。 C1

 

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喀痰細胞診

喀痰細胞診は、痰の中の細胞成分を調べます。
肺門部の肺がんは、扁平上皮がんがほとんどを占めるため、喀痰細胞診は扁平上皮系の細胞異型度で評価を行います。 肺門部は心臓や背骨によってレントゲン写真では診断が難しいですが、痰の中にがん細胞が出やすいので喀痰細胞診が利用されています。 その判定区分は日本肺癌学会、肺癌細胞診判定基準改定委員会の判定区分にもとづきABCDEに分類されます。

クラス分類 検査結果の説明 判定区分
検体不良(A) 喀痰中に組織球がないため、喀痰が採れていないと考えます。再度検査が必要です。 R1
B 変わった形の細胞(異型細胞)は全く認められないか、または炎症性の軽度の異型扁平上皮細胞が認められますが、特段問題ではありません。
1年後に検診を受けてください。
A1
C 悪性になる前の段階の中等度の異型細胞を認めましたので、6ヶ月以内に再検査が必要です。 G1
D 悪性の可能性のある細胞を認めました。精密検査が必要です。 G2
E 悪性の腫瘍細胞を認めました。早急に精密検査が必要です。 G2

 

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