健康経営に関する取組
日本予防医学協会では、これまで健康経営研究会の設立や健康経営フォーラムの開催等、健康経営の普及啓発に取り組んでまいりました。2015年には「日本予防医学協会 健康経営宣言」を制定し、健康経営の取組を積極的に進めています。
健康経営宣言 | 健康経営優良法人 | 推進体制 | 戦略マップ | 具体的目標 | 取組とデータ | 重点項目と具体的目標値 | 事業所ごとの取組 | 当会外への取組
健康経営宣言
一般財団法人日本予防医学協会 健康経営宣言
From the well-being JPM to the well-being JAPAN
~人と組織の健康づくり~
日本予防医学協会で働く全ての役職員とその家族が心身ともに健康であることは経営の基盤であり、それが盤石であってこそ、働く人々の健康と、組織の健康経営を支える労働衛生機関としての役割が担えると考えます。 そこで当会では実効性の高い健康施策を講じ、職員が活き活きと仕事や生活に向き合える職場環境を整え、全員のヘルスリテラシーとワークエンゲージメントを高めることを目指します。 全ての役職員が協働して「認め合い、助け合い、教え合う」組織風土の醸成を図り、人と組織の健康づくりに自らが取り組むことで、健康社会の実現に貢献してまいります。 |
健康経営優良法人
この度、一般財団法人日本予防医学協会での取組が、経済産業省および日本健康会議が実施する「健康経営優良法人2023」に認定されました。
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
認定法人の上位に与えられる「ホワイト500」の認定に向け、引き続き取組を進めています。
健康経営推進体制
JPM健康経営戦略マップ
具体的目標値
健康経営に関する取り組みと関連データ
協会全体の取組方針
- 取組方針
- 2025年度までの具体的目標の設定
- ALL健康経営推進会議の継続開催、健康経営推進体制の安定化
- 各種データによるモニタリング
・健康診断・ストレスチェック・AAI・ES 調査・健保からのレセプト・人事情報・業績等の各種データ - JPMアクティビティの実施(継続)
- 健康診断実施後の事後措置に関する取組強化
- 理念方針の周知
- 理事長より「JPM健康経営宣言」を職員全員へ発信
- ホームページ、社内イントラ、健康経営BOOKへ掲載
各種データによるモニタリング
- 健診データ・健康経営に関する各種データの活用
- 健康診断の実施とデータ分析
- 健康経営に関するアンケート調査の実施とデータ分析
- 健康経営白書の作成
- ストレスチェックの実施
- 具体的目標の設定と取組の推進(詳細を見る)
協会全体の取組 (取組の一部をご紹介します)
- 受動喫煙防止の取組
- 敷地内禁煙及び就業時間中の喫煙禁止を実施
- 労働時間適正化に関する取組
- 各部署にて「ノー残業デー」を設定
- 就業時間管理システムで残業時間の把握、時間外労働削減について、具体的な目標数値を設定
【推進状況】
※2021年度のデータは準備中
- 研修実施
健康経営に関するさまざまなテーマについて、職員の関心のあるものを自由に選択して研修を受講 - 運動に関する取組
- JPMアクティビティの実施
2018年度より断続(実施日:毎日)
職員の健康状況についての分析結果から、課題のひとつとして運動習慣が低いことが明らかとなり、2018年度から当会全体で「JPMアクティビティ」を導入。
※JPMアクティビティとは、従来職場で取り入れられてきた健康増進を目的とした体操の動きに加え、疾病予防の観点から必要な動きを盛り込んだ体操。
公開している内容は当会での働き方に応じた体操となっていおります
https://youtu.be/njr2Z0T8Nwc - Sports in Life コンソーシアム加盟
- スポーツエールカンパニー認定
日本予防医学協会は、オールジャパンでスポーツ振興に取り組んでいくことに賛同する団体で構成されるSports in Lifeコンソーシアムへ加盟しています。
その活動の一環として、スポーツ庁が実施する「スポーツエールカンパニー2023」に申請・認定を受けました。さらに、本年度より5年以上連続で認定を受けた団体に与えられる「ブロンズ」として認定されました。運動実施率を向上させ、自らの健康と働き方をマネジメントできる人財づくりを引き続き進めています。
スポーツエールカンパニーとは、働く人々の運動実施率向上を目的に、社員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取組を推進している企業を認定する制度です。
「スポーツエールカンパニー2023」として910社、そのうち5年連続で認定を受けた135社が「ブロンズ」認定されました。
【参考】
・Sports in Lifeコンソーシアム
https://sportinlife.go.jp/
・スポーツエールカンパニー2023
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/jsa_00125.html
- JPMアクティビティの実施
- 健康経営取組表彰
2020年度 最優秀地区:九州地区
年に一度地区ごとの取組をTV会議にて報告し、部署責任者による評価と、従業員による投票によって優れた取組をしている地区を表彰
(参加者数:240名 参加率:43.2%)
重点項目と具体的目標値
職員の健康状況を把握するため、健康診断の結果や問診回答、健康経営に関するアンケート調査等の分析をおこないました。
その結果をふまえて重点項目を設定し、健康経営宣言をもとに「人と組織の健康づくり」を実現するため、下記の通り目標値を設定しました。
※2020年度までの重点項目と目標値の一部を抜粋して掲載しています。 (2021年度のデータは準備中)
【健康課題】
【重点課題】
- BMIの年齢調整有所見比は男性では改善(減少)傾向が見られたが、女性では大きな変化は見られなかった
- 肝機能の年齢調整有所見比では、女性は2016年以降1.2以上を上回っていたが、5年ぶりに1.06と1.2以下となった
※集計方法について
- 1.0を超えると基準より高値を表しプラスマイナス0.2以上で差があるとみなしています
- 有所見は下記の値をカウントしています
BMI:25以上
肝機能:AST(GOT)41U/L以上 または ALT(GPT)46U/L以上
または γ-GT男76・女46U/L以上
【行動・問診課題】
喫煙率
- 期待される効果【労働寿命の延伸・疾病による労働生産性の低下防止】
- 課題:喫煙率の減少
- 喫煙率は男女共に減少(男性-1.3ポイント、女性-1.5ポイント)
- 課題:喫煙率の減少
- 期待される効果【労働寿命の延伸・疾病による労働生産性の低下防止】
- 食事習慣・運動
- 課題:ゆっくりよく噛んで食べる
・「ゆっくりよく噛んで食べる」は徐々に増加傾向にあるが、大きな変化は見られない - 課題:1日10分以上歩く
・多量飲酒の割合は男女共に減少傾向にあるが、女性は「休肝日0日」が増加
- 課題:ゆっくりよく噛んで食べる
- 食事習慣・運動
飲酒習慣
- 課題:飲酒習慣(多量飲酒の減少)
・多量飲酒の割合は男女共に減少傾向にあるが、女性は「休肝日0日」が増加
肩こり・腰痛
- 課題:肩・首がこる減少
・「肩・首がこる」は2人に1人がこりを感じると回答 - 課題:腰が痛む減少
・「腰が痛む」は、3人に1人程度の割合で痛みを感じていると回答
【働き方に関する課題】
- 期待される効果【ワークエンゲイジメントの向上・労働生産性、仕事満足度の向上】
- 課題:仕事のやりがいや達成感
・「仕事にやりがいや達成感を感じている」と回答した割合は年々増加しており、昨年度と比較して5.1ポイント増加 - 課題:仕事とプライベートの両立
・「実際に仕事とプライベートを両立できている」と回答した割合は年々増加傾向にあるが、2人に1人が「支援が不十分/わからない」と回答
- 課題:仕事のやりがいや達成感
事業所ごとの取組
日本予防医学協会の健康課題解決に向けた取組を実施
食に関する取組
テーマ「知ること」
- 管理栄養士による栄養相談会の開催
- ベジチェック測定会
(1日当たりの野菜摂取量推定値を測定、管理栄養士によるアドバイスや野菜ジュースの配布) - 体組成測定会
(実施時期をウォーキングイベント開催前後に設定し、からだの状態や変化をチェック) - 自動販売機の取組
(健康応援アプリと連動した自動販売機を活用したイベントの実施、飲料のカロリー表示) - オフィス販売菓子のラインナップ見直し
- おすすめレシピを紹介するウェルスマカードの提供
運動に関する取組
テーマ「健康のために、運動習慣を身につける」
- アプリを活用したチーム対抗ウォーキングイベントの開催
- 健康運動指導士監修による簡単トレーニング動画の配信
禁煙に関する取組
- 禁煙推進ポスターの掲示
- 喫煙に関する理解度及び状況把握のためのアンケートを実施(2021年度の取組へつなげる)
その他
- 会議室へのCO2測定器設置
「万全な感染予防対策」「働きやすい職場環境づくり3S活動」「有所見率を下げる取組(運動習慣改善)」をテーマに実施
食に関する取組
- 「ゆっくりよく噛んで食べる」定着のため、砂時計(15分計)とポスターを設置
- 「たんぱく質を摂りましょう」コーナーを設置し、毎食蛋白質食品を食べることを推奨
運動に関する取組
- 「プラス10~いつもより1日10分多く歩く・運動する」の実施
その他
- 課ごとの年間スローガン作成
- 職場の整理整頓を強化(8月と2月に3S活動日を制定)
- 職場の衛生面強化(空気清浄機の設置、定期的な換気の徹底、年末の全フロア床洗浄)
健診データ分析結果及び、デスクワーク中心の業務が影響すると考えられる「食・飲酒・喫煙・運動・肩こり・腰痛」の項目改善に向け取組を実施
食に関する取組
- 「よく噛んで、ゆっくり食事をする」「お酒の適量」を推奨するポスターの掲示
運動に関する取組
- JPMアクティビティに加え、ラジオ体操の実施
禁煙に関する取組
- 禁煙推進ポスターの掲示
健診データ分析にて結果が悪かった項目より「活動量アップと腰痛改善」をメインテーマに取組を実施
食に関する取組
- 自動販売機の取組(加糖飲料より無糖飲料の価格を低く設定)
- 自炊ヤロウ ~ 一人暮らしの自炊教育 ~(管理栄養士がLINEで食生活サポート)
運動に関する取組
- JPMアクティビティ考案者によるワンポイントアドバイス
- カラダを動かそうアラート、発令
- アプリを活用したウォーキングイベントの開催
禁煙に関する取組
- 禁煙推進ポスターの掲示
その他の取組
- 特定保健指導実施率100%