頸肩腕健康診断

※検査結果とは日本予防医学協会が受診者様、健診ご担当者様にご報告している以下の【検査結果】に関するご説明です。

  • 受診者様宛の健康診断レポート
  • 健診ご担当者様向けの健康診断レポート控え(個人通知)
  • 健診ご担当者様向けの健康診断結果報告書、要管理者一覧表、受診者一覧表(ホチキス留めしてあるもの)
  • 健診ご担当者様向けの健康管理台帳  等

頸肩腕健康診断

頸肩腕症候群は頸部から肩、上肢にかけて何らかの症状を示す疾患の総称として用いられてきました。神経や血管への圧迫、筋肉への負荷により、首周辺・肩・背中・腕・手・手首などの上肢に痛みやこり、しびれを生じ、進行すると腕が重く感じたり、脱力感から腕が動かせなくなったりする症状を示します。また、病状により、精神的にもイライラ感や不眠感、抗うつ感を生じることがあります。

健診では、身体的負担は身体計測、視力検査、血圧検査のほか、上肢の動きや疲労感・症状の有無を確認します。精神的負担は問診の回答で確認します。検査のみで頸肩腕症候群と判断することはできません。症状等が出ている場合には医療機関を受診してください。

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検査項目 内容
握力 握力は簡便かつ安全に測定ができることから、上肢の筋力測定の指標として多く用いられます。物を握るときに発揮される力のことで、主に頸肩腕症候群と関わりが深い前腕部と上腕部の筋によって力が発揮されます。
握力参考:利き手 男性30kg以上、女性20kg以上
     非利き手 男性29kg以上、女性19kg以上
ただし、個人差も大きく経年的な変化も確認します。
タッピング検査 指がキーを押し上げる機能(タッピング動作機能)の検査で、左右の人差し指のそれぞれについて2.5㎝幅の間を往復運動させ、その運動を30秒間休みなしにおこない、その回数を数えます。基準は30秒で100回程度になります。
ピンチ力検査 ピンチ力(指つまみ力)は,上肢の機能評価の指標として用いられます。
圧力センサーの下に親指をあて、測定指を上にし、測定指の第一関節を伸展させ、他の指を軽く伸ばした状態でつまみ力を測定します。他の指は測定する指に触れないよう軽く伸ばした状態にします。これを親指と、人差し指、中指及び薬指との間についておこないます。



モーレイ、アドソンテスト 第1肋骨等で形成される胸郭出口において腕神経叢、鎖骨下動静脈が圧迫されることにより、痛み、しびれ、だるさ等を発症する、胸郭出口症候群の検査として実施します。
モーレイテストは鎖骨の上のくぼみ(鎖骨上窩(斜角筋三角部))を指で圧迫します。圧痛または上肢への放散痛を自覚する場合に陽性となります。
アドソンテストは腕のしびれや痛みのある側に顔を向けて、そのまま首を反らせ、深呼吸をおこないます。鎖骨下動脈を圧迫することで、手首のところの橈骨動脈の脈が弱くなるか触れなくなれば陽性となります。
上肢の運動機能、圧痛点等の検査 上肢の運動機能や圧痛点等の有無を調べる検査をおこないます。
・指、手、腕等の運動機能の異常、運動痛等の有無
・筋、腱、関節(肩、肘、手首、指等)、頸部、腕部、背部、腰部等の圧痛、腫脹等の有無
検査の結果、上肢障害やその他の整形外科的疾患、神経・筋疾患等が疑われる場合には所見として記載します。
※医師診察では、症状や疾病と、問診による業務との関連の有無も確認しています。

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