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一般財団法人日本予防医学協会ホームページ

心電図検査

※検査結果とは

日本予防医学協会が受診者様、健診ご担当者様にご報告している【検査結果】に関するご説明です。

  • 受診者様宛の健康診断レポート
  • 健診ご担当者様向けの健康診断レポート控え(個人通知)
  • 健診ご担当者様向けの健康診断結果報告書、要管理者一覧表、受診者一覧表(ホチキス止めしてあるもの)
  • 健診ご担当者様向けの健康管理台帳  等
  • ご不明な点は、当会のお客様相談センターまでご連絡ください。

心電図検査

心臓は私たちの意志とは関係なく、規則的に電気的興奮がおこり、これを心臓各部に伝え、心筋の収縮を起こし、血液を全身に送っています(心臓のポンプ機能)。このような心臓の電気的変化をグラフ化したのが心電図です。
心電図検査の所見はミネソタ・コードを当会で一部修正追加したもので記載しています。
ミネソタ・コードとは、心電図検査の所見を客観的、統一的に表現するために、アメリカのミネソタ大学で発案された所見のコード体系です。世界中で広く採用され、疫学調査、集団健診等の判定などに役立っています。このコードで所見を記録することで、異なった集団の成績が相互に比較できるようになり、職域における成人病の経年にわたる管理に役立ちます。

※心電図の判定は、ミネソタ・コードと血圧測定値等の結果を総合して判定区分を決定しています。

  ミネソタ・コード 所見名     ミネソタ・コード 所見名
異常なし 1-0 異常なし




7-5 V1・2のRR'型


Q
1-1 心筋梗塞等(陳旧性含む) 7-6 不完全左脚ブロック
1-1-1 心筋梗塞等(陳旧性含む) 7-7 左脚前枝ブロック
1-1-2 幅広い異常Q波 7-8 右脚+左脚前枝ブロック
1-1-3 側壁の幅広い異常Q波 7-9 左脚後枝ブロックの疑い
1-1-4 心筋梗塞等(陳旧性含)下壁

8-0-1 上室期外収縮
1-1-5 心筋梗塞等(陳旧性含)下壁 8-0-2 心室期外収縮
1-1-6 心筋梗塞等(陳旧性含)前壁 8-1-1 上室期外収縮(頻発)
1-1-7 心筋梗塞等(陳旧性含)前壁 8-1-2 心室期外収縮(頻発)
1-2 異常Q・QS波 8-1-4 移動性心房調律(正常)
1-2-1 異常Q波 8-2-1 心室細動・心停止
1-2-2 幅広いQ波 8-2-2 心室固有調律
1-2-3 異常Q波 8-2-3 心室頻拍(間欠性)
1-2-4 異常Q波(下壁) 8-2-4 心室副収縮
1-2-5 異常Q波(下壁) 8-2-5 心室期外収縮(2連発)
1-2-6 異常Q波(下壁) 8-2-6 心室期外収縮(多形性)
1-2-7 異常QS波(前壁) 8-2-7 心室補充収縮
1-2-8 r波減高 8-2-8 心室期外収縮(RonT)
1-3 q波 8-3-1 心房細動
1-3-1 q波 8-3-2 心房粗動
1-3-2 QS波(前壁) 8-3-3 心房細動(間欠性)
1-3-3 q波(側壁) 8-3-4 心房粗動(間欠性)
1-3-4 q波(下壁) 8-4-1 異所性心房調律(ほぼ正常)
1-3-5 q波(下壁) 8-4-2 発作性上室頻拍
1-3-6 q波(下壁) 8-4-3 ブロックを伴う上室期外収縮
1-3-8 r波増高不良 8-4-4 間欠性異所性上室調律の疑い
Q
R
S


2-1 左軸偏位 8-4-5 上室期外収縮(2連発)
2-1-1 左軸偏位(高度) 8-4-6 上室期外収縮(多源性)
2-1-2 左軸偏位(軽度) 8-4-7 上室補充収縮
2-2 右軸偏位(高度) 8-4-8 左房調律
2-3 右軸偏位(軽度) 8-4-9 房室接合部調律
2-4 高度の軸偏位 8-5-1 洞房停止
2-5 不定軸 8-5-2 洞房ブロック
R


3-1 左室側高電位差 8-5-3 洞不全症候群
3-2 右室側高電位差 8-5-4 洞性不整脈
3-3 左室側高電位差の疑い 8-6 房室解離
3-4 両室側高電位差 8-7 頻脈
S
T

4-1-1 ST低下(極高度) 8-7-1 頻脈(高度)
4-1-2 ST低下(高度) 8-7-2 頻脈(中等度)
4-2 ST低下(中等度) 8-7-3 頻脈(軽度)
4-3 ST低下(軽度虚血型) 8-7-4 QRS幅の広い頻拍
4-4 ST低下(軽度非虚血型) 8-7-5 QRS幅の狭い頻拍
4-5 ST低下(軽微) 8-8 徐脈
4-6 ST低下(軽微正常) 8-8-1 徐脈(高度)



5-1 陰性T波(高度) 8-8-2 徐脈(中等度)
5-2 陰性T波(中等度) 8-8-3 徐脈(軽度)
5-3 陰性T波(軽度) 8-9-1 上室期外収縮(散発)
5-4 平低T波 8-9-2 心室期外収縮(散発)
5-5 その他の陰性T波 8-9-9 その他の不整脈





6-1 完全房室ブロック

9-1 低電位差
6-2 Ⅱ度房室ブロック 9-1-1 低電位差(肢誘導)
6-2-1 Ⅱ度房室ブロック(MⅡ型) 9-1-2 低電位差(胸部誘導)
6-2-2 Ⅱ度房室ブロック2対1等 9-2 ST上昇
6-2-3 Ⅱ度房室ブロック(W型) 9-2-3 ブルガダ型(coved)
6-3 Ⅰ度房室ブロック 9-2-4 ブルガダ型(SB)
6-3-1 Ⅰ度房室ブロック(中高度) 9-2-5 ブルガダ型の疑い
6-3-2 Ⅰ度房室ブロック(軽度) 9-3-1 右房負荷
6-4 WPW症候群 9-3-2 左房負荷
6-4-1 WPW症候群(持続性) 9-4-1 反時計回転(正常)
6-4-2 WPW症候群(間欠性) 9-4-2 時計回転(正常)
6-4-3 WPW症候群の疑い 9-4-3 右胸心
6-5 PQ短縮 9-5 T波増高
6-6-1 変行伝導現象 9-5-1 T波増高(高度)
6-8 人工ペースメーカー作動中 9-5-2 T波増高(軽度)





7-0-4 他の一過性心室内伝導異常 9-6-1 陰性U波
7-1 完全左脚ブロック 9-6-2 U波増高
7-1-1 完全左脚ブロック(持続性) 9-7 QT延長
7-1-2 完全左脚ブロック(間欠性) 9-7-2 QT延長の疑い
7-2 完全右脚ブロック 9-8-1 記録不良(判定困難)
7-2-1 完全右脚ブロック(持続性) 9-8-2 記録不良(判定可能)
7-2-2 完全右脚ブロック(間欠性) 9-9 その他の所見
7-3 不完全右脚ブロック 9-9-9 その他の所見
7-4 心室内ブロック    

心電図検査の所見説明

ミネソタコード 所見名 所見説明
1-0 異常なし 心電図に異常な所見を認めません。
1-2-1
1-2-2
1-2-3
異常Q波 心筋梗塞・心筋症などの疾患の他、健常者にもこの所見が見られることがあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
1-2-4
1-2-5
1-2-6
異常Q波(下壁) 心筋梗塞・心筋症などの疾患の他、肥満者にもこの所見が見られることがあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
1-3-8 r波増高不良 左心室肥大や回復後の心筋梗塞のこともありますが、健常者にもしばしば見られます。受診の要否は判定区分を参照してください。
2-0-2
772M
右軸偏位 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-1
2-1-0
771M
左軸偏位 心臓を収縮させるための電気の流れが左に偏っています。左心室肥大などの疾患の他に肥満者・高齢者にも見られ、この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-1-1 左軸偏位(高度) 心臓を収縮させるための電気の流れが左に偏っています。左心室肥大などの疾患の他、肥満者・高齢者にも見られることがあり、この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-1-2 左軸偏位(軽度) 心臓を収縮させるための電気の流れが左に偏っています。左心室肥大などの疾患の他、肥満者・高齢者にも見られ、この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-2-0 右軸偏位(正常範囲) 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-2 右軸偏位(高度) 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
2-3 右軸偏位(軽度) 心臓を収縮させるための電気の流れが右に偏っています。重症肺疾患で心臓に負担がかかるときに見られますが、痩せ型の健常者(特に若い女性)にも見られます。この所見のみではあまり問題にはなりません。
3-1 左室側高電位差 左心室肥大のこともありますが、健常者(高身長・痩せ型の若い男性が多い)にも見られます。この所見のみではあまり問題になりません。
3-3 左室側高電位差の疑い 左心室肥大のこともありますが、健常者(高身長・痩せ型の若い男性が多い)にも見られます。この所見のみではあまり問題になりません。
4-0-0
4-0
ST低下 ST低下の状態には軽度から高度まで幅がありますが、心臓肥大や狭心症が疑われる場合があります。受診の要否は判定区分をご参照ください。なお、胸痛など自覚症状がある場合は、早急に循環器内科をご受診ください。
4-1-1 ST低下(極高度) 狭心症・高度の心肥大等に伴う重大な所見の可能性があります。特に胸痛など自覚症状がある場合は早急に循環器科を受診してください。
4-1-2 ST低下(高度) 狭心症・高度の心肥大等に伴う重大な所見の可能性があります。特に胸痛など自覚症状がある場合は早急に循環器科を受診してください。
4-2 ST低下(中等度) 狭心症等に伴う重大な所見の可能性がありますが、痩せ型の若い健康女性にも見られる所見です。受診の要否は判定区分を参照してください。胸痛など自覚症状がある場合は早急に循環器科を受診してください(特に高血圧・脂質異常症・糖尿病のある中高年者)。
4-3 ST低下(軽度虚血型) 狭心症等に伴う重大な所見の可能性がありますが、痩せ型の若い健康女性にも見られる所見です。受診の要否は判定区分を参照してください。
4-4 ST低下(軽度非虚血型) 狭心症等の可能性がありますが、痩せ型の若い健康女性にも見られる所見です。受診の要否は判定区分を参照してください。
4-5 ST低下(軽微) 健康女性にも見られますが、心臓肥大・狭心症のこともあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
4-6 ST低下(軽微正常) 心臓肥大・狭心症もないとは言えませんが、ほとんどの場合、重大性はありません。
5-4 平低T波 いろいろな原因が考えられ、健常者に見られることもあるので、受診の要否は判定区分を参照してください。
6-5 PQ短縮 心房から心室へ刺激の伝わる時間が通常より短く、刺激伝達路に異常の疑いがあります。心臓の拍動が危険なほどに早くなることがあるかもしれません。発作的に動悸を感ずることがあれば、循環器科を受診してください。
7-5 V1・2のRR'型 波形に変化がありますが重大な所見ではなく、これだけではあまり問題になりません。
8-0-1 上室期外収縮 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から異常な刺激が発生し、心拍が一瞬、不規則になります。ほとんどの場合、治療は不要ですが、精査が必要なこともあるので、受診の要否は判定区分を参照してください。
8-1-1 上室期外収縮(頻発) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から異常な刺激が頻繁に発生し、心拍が不規則になります。ほとんどの場合、治療は不要ですが、原因や心房細動に伸展する危険性を評価するため、受診をお勧めすることがあります(特に中年女性・高齢者)。判定区分を参照してください。
8-4-5 上室期外収縮(2連発) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から不定期な刺激が2回続けて発生し、心拍が不規則になります。原因や危険な不整脈との関連について精査が必要なので、循環器科を受診してください。
8-4-6 上室期外収縮(多源性) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房の複数の場所から異常な刺激が多発し、心拍が不規則になります。原因や危険な不整脈との関連について精査が必要なので、循環器科を受診してください。
8-7-4 QRS幅の広い頻拍 心室頻拍ないし変更伝導現象やWPW症候群による上室頻拍などの重大な不整脈(脈の速い状態)が考えられます。循環器科を受診してください。
8-7-5 QRS幅の狭い頻拍 上室頻拍や心房粗動などの治療を検討すべき不整脈(脈の速い状態)が考えられます。循環器科を受診してください。
8-8
8-8-0
徐脈 通常よりやや遅い心拍です。マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などで見られますが、心疾患による可能性もあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
8-8-1 徐脈(高度) 1分間に40回以下の通常より非常に遅い心拍です。心疾患による可能性が高いですが、マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などでも見られます。心拍が少ないために息切れ・めまい・失神が起こるときは、早急に循環器科を受診してください。
8-8-2 徐脈(中等度) 1分間に41~45回の通常より遅い心拍です。マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などで見られ、心疾患による可能性もあります。心拍が少ないために息切れ・めまい・失神が起こるときは、早急に循環器科を受診してください。
8-8-3 徐脈(軽度) 1分間に46~50回の通常よりやや遅い心拍です。マラソンや水泳などの強く長い運動習慣のある方、自律神経の異常、甲状腺機能低下などで見られますが、心疾患による可能性もあります。受診の要否は判定区分を参照してください。
8-9-1 上室期外収縮(散発) 心臓を収縮させる通常の刺激以外に、心房から異常な刺激が発生し不整な拍動があります。高血圧、心臓病、貧血などや緊張、ストレスにより見られることがあります。
9-2 ST上昇 放置してよいものから至急受診を要するものまで、いろいろあるので、判定区分に従ってください。痩せ型の若い男性には正常でも見られます。急性心筋梗塞にも見られるので、胸痛など自覚症状がある場合は、早急に循環器科を受診してください(特に中高年男性、高血圧・脂質異常・糖尿病のある人は要注意)。
9-2-3 ブルガダ型(coved) 危険な不整脈(心室細動、心室頻拍)がおこる可能性があります。循環器科受診をお勧めします。特に過去に失神発作があるとき、近親者に突然死した人がいるときは必ず受診してください。
9-2-5 ブルガダ型の疑い ブルガダ型心電図として典型的ではありませんが、可能性も否定できません。過去に失神発作があるとき、近親者に突然死した人がいるときは循環器科を受診してください。
9-4-1 反時計回転(正常) 心臓の位置がやや左回り(反時計方向)に回転していることをいいます。一般的に問題はありません。
9-4-2 時計回転(正常) 心臓の位置がやや右回り(時計方向)に回転していることをいいます。一般的に問題はありません。
9-6-1 陰性U波 通常上向きを示すU波が下向きになっています。心臓弁膜症・狭心症などに見られることがあります。他の所見と合わせて総合判断するので、判定区分に従ってください。

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