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一般財団法人日本予防医学協会ホームページ

血液検査

※検査結果とは

日本予防医学協会が受診者様、健診ご担当者様にご報告している【検査結果】に関するご説明です。

  • 受診者様宛の健康診断レポート
  • 健診ご担当者様向けの健康診断レポート控え(個人通知)
  • 健診ご担当者様向けの健康診断結果報告書、要管理者一覧表、受診者一覧表(ホチキス止めしてあるもの)
  • 健診ご担当者様向けの健康管理台帳  等
  • ご不明な点は、当会のお客様相談センターまでご連絡ください。

血液・生化学

血液・生化学検査は、臓器などが障害を受け細胞が破壊されると、その臓器特有の物質が血液中に流れることにより、病状などがわかります。
基準範囲(値)は、健康人の95%の人が入る範囲で、年齢で異なります。しかし統計学的に20人に1人は、この範囲から外れることがあります。
健康な状態では、概ね同じような検査値になります。

項目 性別 基準値※ 説明
下限 上限
肝機能 AST
(GOT)
  0 40 心臓・肝臓・筋肉・腎臓などのさまざまな臓器に存在する酵素です。これらの臓器が障害を受けると、この酵素が血液中に放出され、濃度が高くなります。
ALT
(GPT)
  0 45 ASTと同じように身体のさまざまな臓器に存在しますが、その含有量はASTに比べると少量です。また、ALTは特に肝細胞の変性に敏感に反応しますので、ASTに比べてALTが高いときは肝障害と考えられます。
γ-GT 0 75 蛋白質を分解する酵素のひとつです。肝臓や胆道に病気があると高値を示しますが、アルコールの影響で高値になりやすく、アルコール摂取による肝機能障害の診断の指標になります。
0 45
ALP   110 360 身体のほとんどの臓器に含まれている酵素ですが、主に肝臓、胆管、骨、胎盤などに多く分布し、これらの臓器の疾患で高値を示します。
コリンエステラーゼ 235 494 肝臓、膵臓、心臓などに多く存在しますが、肝臓で合成されているため、肝機能をよく反映しています。肝臓障害や栄養障害などで低下し、ネフローゼ症候群や脂肪肝などでは高くなります。
196 452
LDH   115 245 各種臓器に広く分布し、肝臓、心臓、腎臓などの臓器のほか、筋肉や血液にも多く存在します。
これらの臓器や血液成分に障害があると高くなります。
総蛋白
(TP)
  6.7 8.3 血液中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白があり、身体の働きに重要な役割を果たします。
肝機能や腎機能の障害により、身体の代謝に異常があると、蛋白の合成や分解などが変動し、総蛋白も増減します。
アルブミン
(ALB)
  3.8 5.3 血液中に一番たくさんある蛋白で、肝臓で合成されます。肝障害や腎障害の時に低下します。
A/G比   1.20 2.00 血清中のアルブミンとグロブリンの比を調べることで、血清蛋白の異常を知ることができます。
ネフローゼ症候群や肝疾患、慢性感染症などで低くなります。
ZTT   2.0 12.0 血清中の蛋白のひとつであるγ-グロブリンを簡易に測定する方法です。肝機能検査のスクリーニングとして、他の検査と組み合わせて参考にします。
TTT   0.0 4.0 ZTTと同様、血清蛋白のひとつであるγ-グロブリンの量をみるもので、これも肝機能をみるスクリーニング検査として、他の検査と組み合わせて参考にします。脂質異常症の影響で高めになることがあります。
総ビリルビン
(T-bil)
  0.0 1.1 赤血球には寿命があり毎日少しずつ壊れていますが、その分解の際、ヘモグロビンが分解されて生じるものがビリルビンです。血中ビリルビンの値により、黄疸の程度などを含め、肝・胆道系疾患の有無やその程度を知ることができます。
肝炎 HBs抗原   (-) 肝炎を引き起こすウイルスのひとつであるB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。
B型肝炎ウイルスを保有しているキャリアの場合と、急性または活動性の肝炎の場合とがあります。
HBs抗体   (-) B型肝炎ウイルスに対する抵抗力の有無を調べます。この抗体が陽性でHBs抗原が陰性の時はB型肝炎ウイルスによる新たな感染の可能性は極めて低いです。
HCV抗体   (-) 過去または現在、C型肝炎ウイルスに感染した、あるいは感染していることを示します。C型肝炎ウイルスの検出には、遺伝子診断であるHCV-RNAで確認が行われます。
血中脂質 総コレステロール
(T-cho)
  130 219 コレステロールは血液中に含まれる脂肪分のひとつで、細胞やホルモンを作るために必要な物質です。これが高いと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などが起こり易くなります。
中性脂肪
(TG)
  35 149 高カロリー食やアルコールの過飲などで過剰に摂られたエネルギーは中性脂肪として貯蔵され、さらに増加すると皮下脂肪や肝臓に蓄えられます。これが高くなると、内臓脂肪を増やしたり脂肪肝の原因となります。
HDL-C 40 86 動脈壁に付着したコレステロールを再び血液中に洗い出す働きがあるため善玉コレステロールと呼ばれます。これが高いと動脈硬化に予防的に働き、低いと動脈壁へのコレステロール沈着は増え動脈硬化を促進させます。
40 96
LDL-C   70 119 LDL(低比重リポ蛋白)はコレステロールを末梢細胞に運搬する働きがあります。血中のLDL-Cの増加は冠動脈疾患の危険因子です。
糖代謝 血糖
(グルコース・BS)
  70 99 血液中のブドウ糖は身体の大切なエネルギー源です。インスリンの働きで、食後に血糖が上昇しても一定に保たれています。糖尿病でインスリンの作用が不足すると血糖値は上昇します。
HbA1c(N)   4.6 5.5 ブドウ糖とヘモグロビンが結合したものを、グリコヘモグロビンと言います。
このブドウ糖は赤血球の寿命である約120日は安定するため、過去4~8週間の長期間の血糖がうまく調整されているかどうかを知るために役立ちます。
尿酸 尿酸
(UA)
3.7 7.0 尿酸は身体の細胞の核にあるプリン体が壊れてできるものです。尿酸の合成や組織の破壊、腎臓での尿酸排泄の低下などで血中の尿酸濃度は高くなり、関節に沈着し痛風を、腎臓に沈着し腎障害を、慢性的に尿酸値が高いと動脈硬化を引き起こす危険性があります。
2.5 7.0
炎症系 C反応性蛋白
(CRP)
  0.00 0.30 体内に炎症(リウマチ熱、細菌感染など)があると血液中に現れる蛋白質(C反応性蛋白)の量を測定するものです。急性の炎症があると高くなります。
腎機能 尿素窒素
(BUN)
  8 22 尿素窒素は蛋白が身体の中で分解されたときにできる老廃物で、これらは腎臓から尿中に排出されます。腎臓での排泄が低下すると、血液中の尿素窒素の濃度が高くなります。
クレアチニン 0.61 1.04 クレアチニンは筋肉内にあるクレアチンの最終産物で、腎臓でろ過され、排泄されるため、尿素窒素と同様に腎機能の指標にされています。
0.47 0.79
白血球 白血球数
(WBC)
3.9 9.8 生体を細菌やウイルスから守る免疫に役立つ成分です。病原体が生体に入ると増加しますので、感染症で高くなります。骨髄の障害などでも異常値を示すことがあります。
3.5 9.1
血液一般
貧血
赤血球数
(RBC)
427 570 身体に酸素を運ぶ血球成分です。少ない場合は貧血や出血を、多い場合は多血症を疑います。
376 500
血色素量
(Hb・ヘモグロビン)
13.5 17.6 赤血球の中に含まれる酸素を運ぶ成分です。鉄分が不足したり、赤血球の中の色素を作る能力が減少した場合に低下します。
11.3 15.2
ヘマトクリット
(Ht)
39.8 51.8 血液は、固形成分の血球と液体成分の血漿に大別でき、Ht値は、血液中の血球の割合を示します。貧血があると低下し、多血症のときは増加します。
33.4 44.9
血小板数   13.0 36.9 血小板は血液細胞成分の中で大きさが最も小さく、出血がおきると血管から出血した部位に付着し止血の役目を果たします。
血小板が少ない場合は、体の中で出血していることを示すか、または血小板を作る機能が落ちている可能性があります。また、血小板は検査の際に使用する抗凝固剤として使われるEDTAで凝集してしまい、極端に数が少ない結果となる場合があり、そうした時には再検査が必要になります。
MCV 83 102 赤血球恒数:以下の3つの恒数を指します。
MCV:平均赤血球容積と呼び、赤血球一個あたりの容積(大きさ)を示します。
MCH:平均赤血球ヘモグロビン量と呼び、赤血球一個あたりに含まれるヘモグロビン量を示します。
MCHC:平均赤血球ヘモグロビン濃度と呼び、赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比を示します。
以上の3つの恒数から、貧血に関して大球性~正色素性貧血、正球性正色素性貧血、小球性正色素性貧血、などの鑑別を進める指標となります。
79 100
MCH 28.0 34.6
26.3 34.3
MCHC 31.6 36.6
30.7 36.6
膵機能 アミラーゼ   37 125 膵臓や唾液腺に含まれる消化酵素です。主にこれらの臓器の疾患で、血中や尿中にたくさん排泄され、値が高くなります。
ペプシノーゲン判定値   (-) 胃の粘膜によって作られるペプシノーゲンの血中濃度を測ることによって、胃が萎縮しているかどうかを診断します。胃がんのスクリーニング検査として指標になります。ただし、すべての胃がんを診断することはできません。

※基準値は当会指定の検査所のデータを参考に設定しているものです。

腫瘍マーカー検査(血液検査)

検査項目 主な対象臓器 特性
AFP 肝臓 2センチ以下の原発性肝臓がんでは約半数が陽性となり、早期発見に有効とされ、病期の進行とともに陽性率は上昇します。
CEA 全体 CEAは日本語訳で「がん胎児性抗原」とよばれ、各種のがんの確定診断における補助的な検査です。古い歴史をもつため、本項目を提供しているドック・総合健診は多いですが、消化器系のがんだけでなく種々のがんで増量するため、臓器特異性が少ないです。炎症、糖尿病、腎不全でも増量します。
PSA 前立腺 前立腺がん、良性前立腺肥大、前立腺炎等の前立腺疾患で高値になり、早期発見に有効です。また前立腺の炎症がある場合も値が高くなり、確定診断には生検による病理学的検査が必要です。
CA125 卵巣 主に卵巣がんのマーカーであるが子宮内膜のがんや子宮けいがんや肺がん、肝がん、胆嚢がん、膵がん、など他のがんでも上昇します。良性卵巣嚢腫、子宮内膜症、子宮筋腫、炎症等の非がん疾患でも上昇します。妊娠早期や月経期、更年期初期に数値の上昇がみられることがあり、月経周期を鑑みて採血を行う必要があります。
CA15-3 乳房 日本では乳がん検診に広く定着している腫瘍マーカーですが、乳がんに対する特異性はそれほど高くありません。乳がん手術後の経過をみる(再発の発見や治療効果の判定)には効果的です。
エラスターゼ1 膵臓 急性膵炎、慢性膵炎、膵がんや胆道系疾患において膵臓の炎症、膵管の狭窄による膵液の血中への逸脱で高値になります。
シフラ21-1 比較的新しい腫瘍マーカーであり、全肺がんでは57.5%が陽性を示し、肺の良性疾患では15.0%と低率で、肺がんへの特異性が高く、肺がんが疑われる状況での補助診断として有用です。

 

ABC検診

ABC検診は「ピロリ菌感染の有無を調べる検査」と「胃粘膜の萎縮を調べる検査」を組み合わせて胃がんになるリスクを分類する検査です。

<ABC判定区分法> ヘリコバクターピロリ菌の感染有無
(-) (+)
ペプシノーゲン法
(萎縮度)
(-) A群 B群
(1+ ~3+) D群 C群

 

判定区分 判定説明
A群 ピロリ菌感染・胃粘膜萎縮の可能性は、いずれも低い。健康な胃粘膜であり管理対象外。
B群 ピロリ菌に感染している疑いがある。胃粘膜の萎縮は軽度であるが、胃潰瘍・胃がんになる危険性を否定できないので、ピロリ菌を除菌し定期的に画像検査等を実施することが望ましい。
C群 ピロリ菌感染および萎縮性胃炎がある。胃がんになる危険性があるので、ピロリ菌を除菌し定期的に内視鏡検査を実施することが望ましい。
D群 高度の胃粘膜萎縮がありピロリ菌が住めない状態である。胃がんになる危険性が相当に大きいので、年1回以上、内視鏡検査を行い注意深く経過を観察する必要がある。

 

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