新型たばこは「紙巻たばこよりマシ」と思われがちですが、実際には『害の種類や量が変わっただけ』というのが専門家の共通した見解です。 WHO(世界保健機関)も、加熱式たばこについて「安全性は確立しておらず、規制が必要」と警告しており、長期的な安全性はまだ科学的に十分証明されていません。
なお、多くの化学物質を含む新型たばこでは紙巻たばこにはないリスクが潜むと考えられています。 加熱式たばこでは、「グリシドール・ピリジン・ジメチルなど」の化学物質の発生量が紙巻たばこより増加しているという報告があります。これらの物質は呼吸器や循環器への影響を引き起こすリスクがあり、長期的影響についても不明な点が多いのが実情です。 電子たばこでは、リキッドの成分(プロピレングリコール、グリセリン、香料など)は加熱によってホルムアルデヒドなどの有害物質に変化する可能性があり、肺機能への悪影響やアレルギー反応の誘発が報告されています。 米国では2019年に、電子たばこ使用に関連した肺障害(EVALI)が多数報告され、大きな問題となりました。
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