ピロリ菌は、胃の粘膜に感染して生息する細菌です。また、菌種名ピロリは胃の出口を指す言葉で、この細菌が発見された部位の名前をとって命名されています。 通常、胃内は強い酸性環境に保たれているため、多くの細菌は生存できません。しかしピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を産生し、胃内の尿素からアンモニアを生成することで周囲の酸を中和し、胃内に定着します。 感染経路に関して、多くは幼少期(4歳頃まで)に感染すると考えられています。衛生環境の改善に伴い、若年世代での感染率が低下している一方、過去に感染した世代(50歳代以上)では比較的高い感染率が残っています。
重要なことは、ピロリ菌に感染していても、必ずしも胃の症状があるとは限らないということです。「胃痛がないからピロリ菌はいない」、「胃もたれがないから胃は健康だろう」とは言い切れません。感染していても無症状のまま慢性的な胃炎が進行することがあります。
|