新年あけましておめでとうございます。
みなさまにとって、Well-Beingな年でありますように!
さて、今月の【健康づくりかわら版】をお届けします!

 

マスクの下はカッチコチやで!

 

マスクを外したとたんに、口を大きく開けたりすぼめたりして、顔の筋肉をほぐすような行動を自然としていませんか?マスクを着ける生活が長引き、顔の筋肉が凝り固まってきたり、顔が老けてみえる、或いは口臭を感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで今月は『マスクの下のオーラルフレイル・口臭の改善』に関するお話です。

 

 

老け顔とオーラルフレイル

 

マスクをつけていると、常時軽く押さえつけられていることもあり、顔の筋肉の運動が極端に減っていることを実感します。

 

頬や口角が下がり気味になったり、顔の筋肉が動かしにくいだけでなく、口も動かしにくくなると口腔機能の虚弱、噛んだり飲み込む力などが衰える『オーラルフレイル』という、肺炎や栄養不足につながる全身の問題へと繋がっていきます。マスクは表情筋の衰えだけでなく、この「オーラルフレイル」口腔機能の低下にも拍車をかけているように思います。

 

※『オーラルフレイル』に関しては過去に掲載記事があります。
2018年11月号健康づくりかわら版「健康長寿の鍵はお口の手入れ!?」

https://www.jpm1960.org/kawara/06/post-28.html

 

噛む筋トレ

 

顔の筋肉の動きが少ないと感じる方は、意識的に食事中に箸を置いて噛む回数を増やすことや、口すぼめや舌を動かす運動により、日常的に口の周りの筋肉を使うようにしてみてはいかがでしょうか。「よくかむ」ことは、表情筋のトレーニングにつながります。かむために使う筋肉は咬筋(こうきん)といいしっかり動かすと、口のまわりにある表情筋(口輪筋、大頬骨筋)に刺激を与えることができます。実は「かむ」という行為それ自体が、表情筋の筋トレにつながっているのです。
ゴボウやれんこん、フランスパンなどのかみごたえのある食品を選ぶのもおすすめです。

 

舌の筋トレ

 

舌は気づかぬうちに衰えています。ご紹介する体操お試しください。舌がキツイと感じたら運動不足かもしれませんね。

 

👅舌ぐるぐるまわし(各10回)
口を閉じたまま、舌先を唇・頬と歯の表面との間を大きくなぞる

上の左奥→上の前歯→上の右奥歯→

 下の右奥→下の前歯→下の左奥歯
次は逆回転を行う。

 
 

👅舌先マッサージ(ほうれい線伸ばし)
口を閉じて、頬の裏側に舌先を当て、できる限り頬を外に突き出す

つもりで上下にマッサージする。ほうれい線を裏側からのばす
片方が終わったら、もう片方を同様にマッサージする。

 
 

💡ワンポイントアドバイス👆
ゆっくり回すほど負荷が大きく、唾液もすぐに分泌されます。

※体操に害はありませんが、口内炎・舌炎のときや、

抜歯をしたときは、行わないほうがよいでしょう。

 

 
 

唾液不足と口臭

 

唾液が減ると口の中の細菌が増えて口臭が強くなります。上記の舌の筋トレや、よく噛むことで唾液の分泌は増えます。

  • マスクの下ではうっかり口が開いてしまい口呼吸になると口が乾きます。口呼吸にならないよう注意が必要です。
  • マスク下ではのどの渇きに気づきにくく脱水していると唾液の分泌量が減ります。水分補給をしましょう。
  • ストレス状態がつづくと唾液の分泌量は減ります。リラックス!
  • 薬の副作用で唾液の分泌が減少するものがあります。

口臭は、揮発性硫黄化合物のガスです。
第1の原因は歯周病やむし歯です。必要な治療はお早めに。
第2に舌苔(ゼッタイ)は、1日1回やさしく取り除きましょう。

 

最後に・・・

喋って、歌って、笑って、たくさん驚く

 

大変な時期ではありますが、喋って笑って驚いたり、時には泣いたりして、いろいろなことに興味を持って行動しましょう。
喜怒哀楽が表情を豊かにし、若さを保つ大事な要素です。
たまには、一人大きな声で歌うのもよいかもしれません。
意識的に口角を上げ、口と顔の筋肉をしっかり使って持ち上げて前を向き、今年1年頑張ってまいりましょう。

※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。

  • e-ヘルスネット > 歯・口腔の健康 > 口臭 > 口臭の原因・実態
    https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-07-001.html
 

PDF版はこちら 【2022年1月】健康づくりかわら版.pdfをダウンロード

 

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HP https://www.jpm1960.org/
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