本当の美味しさ、感じていますか?


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
   本当の美味しさ、感じていますか?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

皆さんは普段、食事を味わって食べていますか?子どもの味覚に
関する調査では、およそ3割が「味覚」を正しく感じとることが
できていないという結果が出ています。
そこで今回は『味覚の異常』に関するお話です。

----------------------------------------------------------
★ 味を感じる仕組み ★
----------------------------------------------------------
健康な舌の表面には、味を感知する「味蕾(みらい)」という小さ
な器官が7千~1万個存在しています。味蕾は新陳代謝が非常に
活発で、「亜鉛」の働きにより、7~10日間で新しい細胞と入れ
替わります。
1つの味蕾で、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の全てを感じるこ
とができ、味蕾で感知した味は、神経を介して脳に伝えられます。

そのため、舌や脳、神経のどこかに何らかの問題があると、味覚
に異常が現れることがあります。

----------------------------------------------------------
★ 味覚の異常とは? ★
----------------------------------------------------------
味覚の異常として、次のようなケースがあります。

・味が薄く感じられる(徐々に進行すると自分では気づきにくい)

・味が全くわからない(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味を感じな
 い)

・本来の味とは違う(塩辛いものを苦く感じるなど)

・口の中に何もないのに味がする(苦味や甘味などの味を感じる)

・嫌な味に感じられる(金属味や渋味など)        

思い当たる症状はありませんか?

----------------------------------------------------------
★ 日常生活の中で考えられる原因 ★
----------------------------------------------------------
味覚の異常の多くは、亜鉛不足により、味を感知する味蕾の数が
減少することによって起こると言われています。そして、亜鉛不
足の原因としては主に次のものが考えられます。

①偏った食生活
亜鉛は体内で合成されないため、食品から摂取する必要がありま
す。偏食やダイエットなどにより亜鉛の摂取量が不足したり、加
工食品に含まれる食品添加物によって亜鉛の吸収が妨げられると、
亜鉛不足に陥りやすくなります。
子どもの味覚の低下も、このような食生活の偏りが影響している
と言われています。

②薬の副作用
亜鉛は様々な薬の作用で体外に排泄されてしまうことがあります。
身近なものでは、降圧薬や抗アレルギー薬、解熱・鎮痛薬などが
味覚に異常を来す原因となり得ます。

③疾患によるもの
貧血、消化器疾患、糖尿病、肝臓病、腎臓病などがあると、亜鉛
不足になりやすいと言われています。

その他、味蕾は年齢と共に数が減少してくるため、高齢になると
味覚が衰えてきます。

----------------------------------------------------------
★ 味覚の異常を放置すると・・・ ★
----------------------------------------------------------
味覚に異常を来すと、毎日の食事の楽しみが損なわれるだけでな
く、食欲がなくなり、体力や抵抗力の低下につながります。
また、味がわからなくなることで塩分や糖分を摂り過ぎてしまい、
「高血圧」や「糖尿病」などの生活習慣病を悪化させることもあ
ります。
健康管理のためにも、味覚の異常には早めの対策が必要ですね。

----------------------------------------------------------
★ 亜鉛不足の解消法 ★
----------------------------------------------------------
亜鉛不足による味覚の異常が考えられる場合は、次のポイントに
気をつけましょう。

①亜鉛を多く含む食品を摂る
日本人の亜鉛の平均摂取量は必要量の半分程度と不足しやすいた
め、亜鉛を多く含む食品を積極的に選ぶようにしましょう。
亜鉛は、牛肉、レバー、乳製品、牡蠣、いわし、うなぎ、しいた
け、海藻類、緑茶などに多く含まれています。
また、亜鉛の吸収を良くするビタミンCを多く含む食品(野菜、
果物)を組み合わせるのも効果的なため、主食や主菜と一緒に野
菜類たっぷりの副菜を食べることも意識していきたいですね。

②加工食品を控える
インスタント食品やレトルト食品、ファストフードなどの加工食
品の摂取が多い方は、食品添加物による亜鉛の不足に注意が必要
です。

③アルコールは適量を守る
肝臓がアルコールを分解するために、大量の亜鉛を必要とします。
アルコールは適量を守り、おつまみには亜鉛を含む食品を取り入
れるようにしましょう。

----------------------------------------------------------
★ 最後に・・・ ★
----------------------------------------------------------
一人で食事をすることが多い方は、なかなか味覚の異常に気付か
ず、症状が悪化してしまうことがあります。食事を味わい、少し
でも味覚に異常を感じたら、かかりつけの主治医に相談するか、
耳鼻咽頭科を受診し、検査をしてもらいましょう。
また、味覚を鍛えるために、味の濃い加工食品は控え、素材の味
を活かした薄味の食事を心がけることも大切です。
健康管理のためにも、味覚を保ちながら、毎日の食事を美味しく
いただきたいですね。

―配信先変更・配信停止――――――――――――――――――

配信先変更と配信停止についてはリンク先のご案内に沿って
お手続きください。
https://www.jpm1960.org/kawara/mailmag/

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

一般財団法人日本予防医学協会
HP https://www.jpm1960.org/
email mag@jpm1960.org
本メールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
Copyright (c) The Association for Preventive Medicine of Japan.
All rights reserved.

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

PDF版はこちら 【2016年3月】健康づくりかわら版.pdfをダウンロード

PAGE TOP

メインメニュー